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マドリードのバルでは、ワインを頼めばタパスがついてくる! (バルセロナはついてこない!) [バル]



マドリードのバルでみかける日常の風景


Miyaさま

世界の料理界が注目する、料理人のサミット
「マドリードフュージョン」がそちらでは開催されていましたね。Miyaさんもお仕事されていたとか、おつかれさまでした。今年もフェラン・アドリア(今はお休み中のエル・ブジのオーナーシェフ)をはじめ、スペインの最先端系シェフから、斬新な提案が会場を沸かたんでしょうかね…。

日本にもちらほら、「エル・ブジ」で修業したという料理人が現れています。私が行ったことのあるのは、神楽坂「エル・ブオ」という店ですが、同じ神楽坂にある(もはや老舗の)バル、「エル・カミーノ」に比べると、高級レストランで、出てくるのもエル・ブジ的な驚くような料理ばかりでしたが…2010年に閉店。まだ、早すぎたのでしょうね、日本では。

エル・カミーノが脚光を浴びたころだったか、「小笠原伯爵邸」というお屋敷スパニッシュレストランもでき、ここのシェフであるバラオナさんがピンチョスを日本に広めたのが、もう10年くらい前なのかな。バラオナさんのパワーはすごく、伊勢丹のデパ地下おかずコーナーにまで進出した!!(しかし、今はない…)

そして数年前からの立ち飲みワインバー流行で、スペインバルが再び、増殖中の日本です。不景気のこの国にあっては、テーブルを置かず、わずかなスペースにお客を詰め込めるというバルの営業形態は、詰め込まれる側も「案外、心地いい」ようで、双方の思いが旨い具合に合致して大人気です。取材も結構、行きましたよ。

こうした日本版バルを見たら、Miyaさんはどう思うんだろう? だって、きっと
本国スペインのバルとはいろいろ違うはずです。そもそも立ち飲みなんですか? テーブルもあるんですよね? イギリスのパブみたいに、カウンターでオーダーしてから座るのかしら。カフェも兼ねるというから、営業時間も長いんでしょうね。通りを歩けば、4~5軒おきにあるような数の多さですか?

聞きたいことはいっぱい、バルの定番や各店の特徴の打ち出し方も知りたいな。イケメンがいるバル…とかおいしさに関係ないけど、気になっちゃう! スペインに行ったときは、スマートにバルを利用してみたいわ!!

では、春はまだ遠い東京から、マドリードのMiyaさんの活躍を応援しつつ、お返事お待ちしています。


Reiko


from madrid to tokyo


マドリードのバルでワインを頼むと、つきだしにタパスがついてくる!! 


Reikoさま

こんにちは!
こちらはようやく
「マドリッドフュージョン」が終了しました。世界中の料理人から注目されていたこの「料理学会」は、今年から会場も変わってコンパクトになり、参加出店も減り、やはり経済悪化の影響は否めませんでした。有名シェフがリムジンで乗り付け、報道陣のフラッシュの嵐…なんてつい2年前のことだったのに…来年はもっと盛り上がってほしいものです。

ところで、日本のバル人気はすごいのですね。
私は行ったことがないのですが、日本人の友人、またスペイン人の友人からも聞いています。ワインバーもスペインバルもあるんですね。さすが日本! 吸収力ありますね。それに比べると、スペインのもともとバル文化は日本のそれとは少々ちがうのかもしれません。



元気なおばちゃんが挨拶してくれるバル。アメリカのダイナーとかにいそう…


スペインでは、家の近くに必ずいくつかのバルがあるものです。中心地に住んでいる
私の場合は住居の下がバル! 家のある短い通りにも4軒あります。店にもよりますが、基本的にバルは朝から夜まで開いています。コーヒーやソフトドリンクはもちろん、ビールにワイン、ウイスキーや蒸留酒も含めてあらゆるドリンクがあります。どの時間に何を飲むかはお客さん次第。一緒に行ったメンバーでもコーヒーを飲む人、ビールやワインの人というように何でもありの自由さです。

朝食から始まって午前のコーヒータイム、昼は軽食の他、
「メニューデルディア(本日の定食)」を出すところもあります。その後、午後のコーヒータイムや日本でいうアフターファイブに…夕食前に、食後のコーヒーや飲み足りない時に立ち寄ります。当然ながら、家や職場の近くに行きつけができます。時間帯が決まってくると、お客さんとも顔なじみになり、挨拶したりおしゃべりしたり。「引っ越したって1週間もすれば行きつけができて、みんなと友達になれるよ!」というスペイン人の友人。なるほどねって思います。バルは気楽な社交の場でもあるのです。



ワインと大きな「モンタード(スペイン風カナッペ)」が売りのバルこんなの日本にもあればいいのに!


それに比べると日本で流行っている「バル」は、もっとおしゃれな、どちらかというとレストランに近いイメージなのかな。スペインにもこういう形式のバルはたくさんありますよ。だいたい営業は昼から夜までで、お酒とタパスを楽しむ場所ですね。日本だと居酒屋のイメージかもしれません。



ガリシア地方料理がスペシャリテのバルでは、地酒「リベイロ」を「タスカ」と呼ばれる盃で飲むのが定番!


その中には地方のお酒やタパスを売り物にしているバルもよくあります。私がよく行く場所のひとつは、ガリシア地方の料理やお酒がウリ。もうかれこれ10年のお付き合いですが、いつも変わらず美味しいタパスと
リベイロという地酒の白ワインをタスカ(TASUCA)という盃にそっくりな器で飲ませてくれます。

それから、もうひとつのバルの形としては、その店のスペシャリティの一品を売りものにしているバル。マッシュルームのバルというのがあり、日本人観光客にはとても有名です。先日、観光のお付き合いで「どうしても」ということで出かけたら、お客さんが全員日本人観光客でした!! 



市場の中にあるバルでは、今の時期、新鮮な魚介のタパスが満載


マッシュルームの他にも海老や今の時期だと生牡蠣、生ハムやソーセージ、こういう店の
スペシャリティをつまんで一杯、で、「次行こう!」とはしごするのもスペインバル文化の楽しみかもしれません。でも、いつの間にか飲み過ぎているので要注意ですけど。それからスペインの首都、マドリードでは普通のバルでビールやワインを注文した場合、自動的に小さなタパスが突き出しとしてついてきます。でも、バルセロナは全部別料金。面白いですね。こんなところにも文化の違いがあるんだなぁと思います。ちなみに私は無料の突き出しが美味しくて量の多いところ、いくつか隠し球があるのでReikoさんがいらしたら、ご案内しましょう! アッ、イケメンを売りにしてるバルは…、まだ聞いたことないなぁ。残念ながら。

バルの事を書いているときりがないのですが、最後にひとつ。

バルにつきものの
タパス(tapas)の語源をご存知ですか? Tapar(タパール)=「蓋をする」という動詞から来ているのだそうです。その昔、バルでワインを注文すると、突き出しとして生ハムを一枚薄く切りワイングラスに蓋のように乗っけて出したことから突き出しやおつまみはタパス(tapas )と呼ばれるようになったとか。バルで一杯引っ掛けているときに隣のおじさんから聞いた話です。

お返事を書いていたらやっぱり行きたくなってしまったので、これから近所のバルにいってきます。


Miya




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