SSブログ

秋はスペイン定番サンドイッチ、チョコの「ボカディージョ」でキマリ! [パン]



スペイン版キッシュ(?)「エンパナーダ」と「ボカディージョ」が
それぞれドリンク付きでセットで2.5ユーロ。安い!






Reikoさま

マドリードは朝晩涼しくなりました。日も短くなって、秋に突入したようです。
東京はまだ暑いと聞いていますが、REIKOさん、夏の疲れはでていませんか?
この頃、夏は億劫だった街歩きをよくします。通勤ルートを変えてみたり、散歩をしたり。これがなかなか楽しくて新しい店の発見などもあるのです。


そして、ここしばらく前から目につくのは、新しいお洒落なパン屋さん。スペインのパンといえば形はフランスパンのバラ(BARRA)やすぐに硬くなるピストラ(PISTORA)、どれも噛みごたえのある小麦の味がするパンです。スペインに来た当初は、厚切り食パンやイギリスパンのトーストが懐かしくて仕方ありませんでした。形は同じなんだから、せめて日本にあるようなバゲットが食べたいもんだ・・と思っていましたが、今はフランスのパン屋さんのチェーン店もできて、焼きたてのバゲットも買うことができます。


REIKOさんはパンにかけてはプロフェッショナルでしたよね。
東京ではどんなパンが流行っているんでしょう?それから懐かしい惣菜パン、コロッケパンやハムカツ、焼きそば・・・なんていうのはまだあるのでしょうか?





スペインの定番サンドと言ったらボカディージョ(BOCADILLO)、御存知ですか?
生ハム、チーズ、トルティーヤなんて昔からのどこの家にもあるものをパンに挟むだけ。バターを塗るわけでもなく、ただハムならハムだけチーズならチーズだけ挟んで食べるのが一般的です。



チーズ入り、ハム入り、チョリソ入り、サラミ入り…



これ、携帯食の定番でもあります。子供のお弁当も仕事場へのランチも行楽のお供にも。
ま、言ってみたら日本のおにぎりのようなものでしょうか。パンが大きいから大口開けて食べなくてはなりませんけど、見てるとスペイン人は両手でグッと潰して中身がこぼれないようにしています。お昼を簡単に経済的にすましたいときには、お腹にはたまりますし、飲み物付きで売っているパン屋さんもあるし、バルで「持ち帰り用に」と買っていく人もいます。






それからこれは「マドリッドだけだよ!」とアンダルシア出身の友達に言われたのは、
揚げたてのイカリングを挟んだボカディージョ。
専門の小さなバルがマイヨール広場の近くにあるのですが、今のように少々肌寒く感じる季節になると思い出したように食べたくなります。たしか大昔は小さなイワシのフライを挟んだのもあったはずなんですが、最近は見ませんね。なつかしいなぁ。


最後にデザート感覚のボカディージョを紹介しますね。超簡単!板チョコをはさむんです。これは定番中の定番のおやつだそうです。私もはじめは「変なの」と思っていたのですが、息子のおやつにとやってみるとなかなか。バケットを2つに切って板チョコをはさめばいいのですが、パンを少し暖めてチョコを挟むとより美味しいのです。チョコレート味ばっかり!と文句を言っていた私も最近は、美味しく感じるようにスペイン人化しちゃているようです。でも、ほんとに美味しいんですよ。お試しあれ。


Miya



from madrid to tokyo




撮影/石黒美穂子  パン好きのカメラマンさんが撮ってくれました!


Miyaさま


Miyaさん、こんにちは。ようやく秋らしくなってきて、夏の疲れはでないものの、今度は食欲増進が問題になりそう。かぼちゃ、栗、さつまいもを使ったお菓子やパンが私を誘惑するのです…。

パンのプロフェッショナル?? 「食べる」ことについては、かなりプロフェッショナルかも(笑) ボカディージョというのですね、あのサンドイッチ。スペインに行ったときに、いろいろなところで見かけました。スペインって、パンもお菓子もそんなにバリエーションがないんだなって、思いました。昔ながらの味がきっと今も愛されているんですね。日本はと言えば、世界一流行に敏感な国。流行を追ってばかりで節操ないのかもしれないけど、おかげで目新しい食べ物にいっぱい出会えるのが日本です。



横浜の「トーストネイバーフードベーカリー」は、食パン中心の
珍しいパン屋さん!


料理やお菓子の世界だけでなく、パン職人も外国で修業する時代です。本場パリでハード系のパンを学んできた人、ニューヨークのベーグル屋で働いていた人、ドイツはマイスター制度もあるので、このマイスターになるべく留学する人、ちょっとちがうけどナポリピッツァを本場で身につけてくる人…本場仕込みのものがどんどん増えてます。


 
これは洋と和のコラボ。米粉バゲットといちぢく&ブルーチーズサンド


でも、私が今注目しているのは、miyaさんが懐かしく思っているパンです! 以前は、ハード系に夢中でしたが、今はおいしい食パンなどが気になります。コッペパン屋を開店しようと、ひそかにたくらんでいます。先日、イベントでその夢の第一歩を踏み出しましたが、そのときに好評だったのがやっぱり「焼きそばパン」。ふわふわコッペパンにソースべったり。老若男女が懐かしく思う味ですね。あとはバター&シュガーとか、バター&ジャムとか、お客さんの好みを聞いて、その場で塗ってあげます。最近はベトナムサンド「バインミー」のパンをイメージして、米粉バゲットを研究中です。


それにしても、イカフライサンドはゴーカイですね。これもバターやマヨネーズを塗らないんですよね? ここに文化の違いが出ますよね。小麦の味とハムだけ。チーズだけ。いさぎよい! というか、それぞれの味をしっかり味わうというのがマジメでいいではないですか。スペインならではのパンというのもあるのかしら? 私はスペインというと「スペイン窯」を思いだすのだけど、石窯で焼いているパン屋さんはありますか? 日本では、今「石窯」がひとつのキーワード。「天然酵母」というキーワードの次はこれみたい。日本に帰国した際には、パン屋をのぞいてみてください。このキーワードがどこかで見つかるはずです。


パンのことになると、夢中になってしまう私です。まだまだスペインのパンのこと、聞きたいです。
今週末も目黒の「ル・カフェ・マミィ」さんと一緒に「コッペパンパーラー アムステルダム」(これが私のコッペパン屋の名前なのです)を出店予定です。みなさん、来てくださいね。10月21日11時~18時にICSカレッジオブアートにて、「気仙沼フェスタ」の一角です。

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

organicfarmvlc

3つの記事ををまとめて拝見しました!お手紙形式がとっても新鮮で面白いですね。かゆい所に手が届く質問があったりして「そうそう」と読ませて頂きました。
私はスペイン住まいとは言え、スペインの食べ物のことも知らないことばっかりで「なるほど~」と初めて知ることが多いです。
パンコントマテのトマトの名前も知らなかった。。。
衝撃は「トマトの味噌汁」です。Miyaさん試したのですか?美味しかったですか?
バレンシアでもイカリングのボカディージョあります。アリオリソースをつけて食べたりする人もいるようです。スペイン全国バージョンかと思ったらそうでもないのですね。。。勉強になります。

by organicfarmvlc (2012-10-24 05:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。