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りんごのお酒、スペインの「シードラ」 [地方料理]

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日本のりんご、今年はおいしくできてました。長野・佐久平にて

Miya様

とうとう12月ですね。なんとなく街全体がそわそわしているような、
でも日本では霞ヶ関ではザワザワしているようなこの頃です。

クリスマスに近くなるとイチゴの初ものが店頭に姿を現しますが、
赤い果物なら、私はりんごも大好きです。
どこの国でも、りんごは素朴で親しみやすいお菓子になっているように思います。
タイなど、東南アジアの暑い国では、逆に高級フルーツの扱いのようですね。


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タルトタタンは秋冬のデザート。VIRON丸の内店のがサイコーです


りんごと言えばアメリカのアップルパイ、フランスのタルト・オ・ポム(りんごのタルト)やタルト・タタン(カラメライズしたりんごが最高!)、イタリアのトルタ・ディ・メレ(こちらはリンゴ入りのケーキ)、オーストリアのシュトゥルーデル(薄いパリパリの皮でリンゴをくるんだ丸太型パイ)、デンマークのエーブルクロッグ(パン粉と煮りんご、赤スグリのゼリーでつくるらしいです。スウェーデンでは「エップレカーカ」というらしい)。どれも「ママの味」とか、「おばあちゃんの」といった枕詞がつきます。

日本だと、神戸一番館に代表される、煮リンゴ(?)にチョコレートをかけたお菓子がありますね。あれもわりと好きです。あの手のお菓子って、海外にもあるのかしら。

スペインはどうですか? やはり素朴なりんご菓子があるのでしょうか?
それともりんごはお料理に使われていたりして。シードラっていうのもありますね。
ぜひ、りんごにまつわるアレコレがあれば、教えてください。



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こちらがりんごのブリオッシュ。アーモンドクリームとも相性がいいりんご


我が家は毎年、11月にりんご狩りに行くのです。昨年は出来がいまひとつでしたが、今年はみつも入って、ほどよい酸味がありとてもおいしい! 先日、All about「手作りパン」サイトで、ブリオッシュにアーモンドクリームと一緒に生のリンゴを入れて焼いたパンをアップしました。りんごは言ってみれば、男でもなく女でもなく中性的で、お菓子にも料理にも、甘い味にもしょっぱい味にもつきあってくれるところが魅力的だと思います。


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冬に何回も食べられない限定品。通年販売してほしい!


そして、冬のお楽しみはハーゲンダッツの「アップルパイ」味。日本のハーゲンダッツほど、限定味があるところはないのではないでしょうか。シナモンのきいたリンゴに、パリっとひたパイ皮が入っています。見つけるとすぐ買ってしまいますが、何個も食べないうちに冬が終わってしまいます。

12月は過ぎるのが早いですね。クリスマス、そしてあっという間にお正月。紅白歌合戦に「あまちゃん」チームがどのように食い込んでくるか楽しみにしている私です。
では、お返事お待ちしています。

Reiko


from madrid to tokyo


Reiko様

本当にもう12月ですね。早い!早い!
れいこさんもりんごがお好きなのですね。りんご狩リにも毎年行かれるなんて凄いですね。
今年の首尾はどうでしたか?

スペインも八百屋さんには、色々な種類のりんごがあります。でも、考えてみたら
Reikoさんがあげているような特別なリンゴのお菓子は見たことがありません。
アップルパイもタルトタタンも私の大好きなお菓子ですが、考えたら買ったことがありません。


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マドリードでは、この「タルタ デ マンサーナ」が代表的なりんご菓子


せいぜい見かけるのはタルタ デ マンサーナという生地にりんごの薄切りを乗せて焼くケーキくらかな。
それからお菓子屋さんではなく、レストランの定番のデザートに焼きりんごがありますね。
でも、これはどちらかというとおしゃれではない昔からのデザートというイメージです。
もしかしたらフランスをまたいでいるバスク地方などにはあるかもしれないと思ったのですが、どうでしょうね。

そこで、私がスペインでりんごと言って思い出すシードラを紹介しますね。
日本でもアップルタイザーとかシードルとか呼ばれていますよね。りんごを発酵させて造るアルコール飲料です。
私は、シードラ(sidra)といえば、アストゥリアス地方を思い出します。
年々りんごの国内産が減り、外国産の果汁を混ぜて生産されることも多くなったシードラですが、
アストゥリアスでは地元のりんごだけで作られたシードラにsidra de Asturias という名称を与えて区別しているはずです。


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「こぼれちゃってる!」と思ってしまいますが、これがシードラの正しい注ぎ方


そして、このシードラを飲むのにはシードレリアと言われるバルやレストランに行きます。
とてもおもしろいのは、シードラには特別な注ぎ方、飲み方があるのです。
手を伸ばして頭の上にボトルを掲げ、お腹の辺りでコップを構え、勢いよく注ぎます。
泡の立つシードラを泡が消えるまでに飲み干す…というのがその飲み方です。


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「エスカンシアドール」機。左下の穴にコップを入れ、ボトル下のレバーで斜めにすると注ぐことができる


シードレリアに行くとエスカンシアドールと呼ばれる簡単な機械があります。
見ていると機械そのものは飾りのようであまり使われてはいないようですが、友人達と出かけた時には、
ボトルで注文したシードラをエスカンシアドールでワイワイ言いながら注いだりして楽しみます。


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ほんとだ、安い!これなら毎日シードラが飲めます♪



このシードラ、メーカーによって少々発砲していたり、味も甘みがあったり、酸味が利いていたりといろいろで、どれも飲みやすいのです。
そして価格もワインとに比べるとかなりお安いものがほとんど。
りんごのお菓子からりんごのお酒の話になってしまいましたが、Reikoさんも、よろしければお試しを。


Miya


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