SSブログ
スパニッシュレストラン ブログトップ

東京のスパニッシュレストラン オジャ VS カルドッソ [スパニッシュレストラン]

DSC_0488.jpg
「タパス盛り合わせ」はスペイン料理入門編といったところ
 
 
Miyaさま

こんにちは。天気のいい週末です。梅雨入り直前、空気が乾いて、新緑が美し
い貴重なシーズン真っただ中の日本です。

インドア派の私ですが、こんなに天気がいいとさすがに出かけたくなります。
ということで、美術展を観に銀座にでかけ、夜はスペイン料理を食べることに
しました。
 
 
DSC_0496.jpg 
銀座・コリドー街にある「バル・デ・オジャリア」に行ってきました 
 

先日のモルシージャのお話を聞いて、ぜひとも食べたくなりました! そこで
選んだのは銀座にあるBar De Ollaria(バル・デ・オジャリア)です。先日の
手紙の中で、モルシージャにパクチー山盛りにした私のようなアジア食もヨー
ロッパ食も大好きな人間にとっては、超そそる一皿を看板メニューにしている
店です。
 
 
DSC_0494.jpg 
カウンターの向こうの壁にはシェリーが天井まで並んでいます
 

このお店、シェリーの品ぞろえでギネスに認定されているんですよ。なので、
はじめにカヴァを飲んでから、あとは¥1500のシェリー3種類飲み比べセット
(辛口編)で食事をしました。日曜18時の銀座コリドー街はみ●り寿司に行
列が相変わらずできている以外は、人通りも少なく、「おっ、ここはトルコ料理
か」「オイスターバーもあるね」と、のんびり店の物色もできましたよ。どこも
入口は狭いけれど、奥行きのある店づくり。バル・デ・オジャリアも長いカウ
ンターと壁際のソファ席が2列になっている状態で、お店の人が「3名様です
か? うちの店だと横並びになってしまいますがいいですか?」と電話で話し
ていて、この説明、いつもしているんだろうな~と思いました。
 
 
DSC_0485.jpg  
気温が高い季節に嬉しいガスパチョのお通し。カヴァとともに
 

カヴァと共に、お通しのガスパチョがやってきました。日本の梅雨にもガスパ
チョは効く! 腹ペコ2人は盛りのいい「タパス盛り合わせ」を“とりあえず”と
注文。ベジョータのイベリコハム、いろいろオリーブ、トルティージャなど7種類
くらいのって¥1850です。ハム以外はそこそこに味ですが、お腹は落ち着いた
かんじ。トルティージャってなかなかおいしいものに出会えません。冷たい
からかな? できたてを食べないものなんですか?
 
 
DSC_0491 (1).jpg
 

「モルシージャとコリアンダーの山盛り」は¥1250。モルシージャとの出会
い!なんだか、何かに似ている懐かしい味。「血のソーセージ」と聞くと、えぐ
いものを想像しますが、お米と一緒になっているせいなのか、火がよーく通っ
ているせいなのか、ほくほくっとしたおいものような(?)、それでいてお酒と
の相性がいい適度なクセがあっておいしかった!山盛りコリアンダーも嬉しか
ったのだけど、これはスペインでもありの組み合わせですか?
 
 
DSC_0489.jpg
左から右へ、コクが増すシェリー3種類飲み比べセット
 
 
シェリーは辛口3兄弟。シェリーの名前って、製法の名前なんですね。ぶどう
の名前がつくワインとは違うんですね。この日のセレクションはマンサニージ
ャ、アモンティヤード、オロロソ。順番に色が濃くなり、味も濃くなり。オロ
ロソなどは最後に頼んだカジョスとよく合いました。
 
 
DSC_0492.jpg 
スペイン版モツ煮込み、カジョス!
 

本当は店名になっている「オジャ」で締めたかったのですが、カジョスが捨て
がたく、最後はこの内臓と豆の煮込みにしました。
 
 
DSC_0495.jpg
仕事帰りにシェリーと一品料理をサクッと楽しみたい店でした
 

19時を過ぎると、常連さんのような人たちが集まり、たちまち狭い店内がにぎ
やかになりました。スペイン好きというよりは、カウンター好き?(笑) 飲ん
でいるのもビールだったりして。でも、本場のバルように仲間と一杯やって、
さっくり帰る…みたいな雰囲気は好感度が高いです。今度は平日の夜に行って
みます!

ところで、Miyaさん、謎で終わってしまった「オジャOlla」ってスペインで
はポピュラーですか? どんな食べ物なんだろうな。鍋料理だって書いてあっ
たけど。まだまだ食べたことのないスペイン料理がいっぱいです。


Reiko

 
 
from madrid to tokyo
 
 
 
 
 
 
 
DSC_1646.JPG
カルドッソの鍋。脚の長いダッチオーブンのよう。これでスープと米を煮る 
 

Reikoさま

もう日本は梅雨のシーズンですね。スペインは梅雨がなく、乾燥しているので
すが、ここ数日は強い雨が降っては1時間程度で止む…なんて日が続いていま
す。マドリードでは珍しいです。

Reikoさん、モルシージャを食べに行ってくださったのですね。でも、パクチ
ーと一緒とはびっくりです。インド人ならぬスペイン人もびっくりでしょう
か! コリドー街という名前も懐かしく読ませていただきました。お店の名前
に出てくる「オジャ」はひとつの料理の名前としてはポピュラーでなないと思
いますけど。そのレストランのオジャという料理も鍋ごと出てくるのか、鍋で
作ったものということなのかわかりませんが、もしかしたら凄くユニークなも
のかもしれませんね。次回、試されたらぜひご報告を。

ところで、日本のおじやのルーツがこのスペインの「オジャOLLA」だという
説、聞いたことありますか? 日本にいた宣教師などのスペイン人達が「アロ
スカルドッソARROZ CALDOSO」を食べているのをみて、「これは何だ?」
と料理の名前を聞き、スペイン人達が使っている鍋のことだと思って「オジャ
OLLA」と答えたのが起源だと言います。どう思いますか?
 
 
images.jpg
ARROZ SOS...SOSのお米? カルドッソに使うお米
 
 
このARROZ CALDOSOはリゾットよりずっとたくさんスープが入っていて、
まさに日本の鍋料理の〆、おじや…という風貌です。海鮮とかトマト味のもの
や鶏肉の出汁でできたものなど様々にありますが、オリーブオイルで具材を炒
めてから出汁で煮るので、その点が少々違いますが、まさに日本人の私達には
ホッとする料理でもあります。スペインでは米料理というとパエジャが有名で
すが、米料理のレストランに行くとパエジャと同じくらいカルドッソのメニュー
が載っていたりします。たまたま、久しぶりにカルドッソを食べにいきました。
この鍋、見てください。いかにも薪をくべたかまどや野外で使いそうでしょ?
この鍋いっぱいで2人分なのです。今回は店のおすすめで小エビとサフランで
す。海鮮の出汁が効いていて、サフランの香りとトマトの酸味もあり、とって
も美味しかったです。
 
 
 
DSC_1650.JPG
パエリアだけじゃないスペインの米料理。おいしいだしを吸ったカルドッソ食べてみたい! 
 
 
ただ、この店に来るたびに「絶対食べきれないから少しにしてね」と言うのに、
その度に「ok! でも、2人分なんてすぐなくなっちゃうヨ」と、結局はどんな
に勧められても他の料理は頼まず、美味しい突き出しだけで我慢して、OLLA 
がきたら一気に食べ始めます。なにしろのんびりしているとお米がどんどんス
ープを吸っていくら食べても減らない状態になってしまうのです。店によって
は鉄の両手鍋で持ってきたり、素焼きの器に入れてきたりしますが、もしスペ
インで米料理を食べる機会があったら、カルドッソもお勧めですよ。

Miya


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

Tokyoのスペイン料理店 ~ティオ・ダンジョウ(恵比寿)~ [スパニッシュレストラン]

DSC_0175 (764x1024).jpg 
ティオ・ダンジョウの「バレンシアの田舎風パエリア」。ウサギ肉入り!

Miyaさま

ゴールデンウイークが終わりました。今年は5月3日からの4日間、実家にもどって庭にある石窯を囲みパーティをしました。2日にのべ30人の方が来てくれて、とても楽しい時間でした。そういえば、スペインにもAsadorアサドールという薪料理(でしたっけ?)のレストランがありましたね。「薪」という言葉を聞くと、話が止まらなくなる私です。いつかMiyaさんにじっくり聞いもらいたいのですが、今日は東京のスペイン料理について。

「スペインバル」の数、増えました。こちらで「バル」というと、小皿料理を気軽に、ときには立ち飲みで楽しむ予算も手頃な飲食店ですね。「バル(料理は無国籍)」という、スペインの方にはちょっと不思議な店も多いんですよ。

久しぶりに友人を誘って行ったのは、もう20年近く営業している恵比寿の「ティオ・ダンジョウ」です。1階は立ち飲みバル、2階はレストラン。この日は「パエリア食べたい!」と思い、2階に行きました。「パエリアコース」といのがあって、冷たい前菜と温かい前菜があわせて6皿、そして好きなパエリアを選べて1人3600円です。悪くないでしょ?

パエリアの種類はミックスパエリア、イカスミパエリア、パスタのパエリア、そして今回頼んだ「バレンシアの田舎風パエリア」。バレンシアはパエリアの発祥の地ですよね? オレンジとパエリアの街! 海に近い街のイメージだったので、シーフードたっぷりかと思いきや、「ウサギ肉」が入るのがポイントだとか。

DSC_0168 (1024x766).jpg
時計回りに、イワシの酢漬け、ポテトサラダ、ハモン・セラーノ

前菜は「ハモンセラーノ」。ベジョータのイベリコにするとプラス300円。今回はハモンセラーノにしました。そして、「じゃがいもとアンチョビのサラダ」。意外にあっさり。それから「ひしこイワシの酢漬け」。イワシ大好き! 日本のしめ鯖とかと作り方は違うんでしょうね。こちらもピーマンのマリネがちょんちょん。

DSC_0171 (764x1024).jpg
このにんにくマヨネーズはおいしかった!


そしてもちろん「スパニッシュオムレツ」。ちょっとしょっぱかった。そこににんにく入りマヨネーズと赤ピーマンのマリネが添えられていました。ピーマンもスペインならではの食材だそうですね。これは自家製トルティージャのほうがおいしいかな。

「鶏の煮込み」。これはシェフのスペシャリテのひとつのようです。レーズン、松の実、シナモンスティックほか様々なスパイスを入れた、エキゾチックな味わいでした。がっついて、写真撮り忘れ(涙)

DSC_0172 (1024x772).jpg
Champinion con jamonがスペイン名


「マッシュルームのソテー、生ハム風味」。マッシュルームというと、こうして楊枝2本をXにして刺すというのが定番のように思います。何か意味があるのかな? 

DSC_0174 (764x1024).jpg
グツグツ、牛の胃袋の煮込みマドリード風「カジョス」


しっかり食べたのに、どうしても食べたかった「カジョス」も追加注文! Miyaさんが「日本では材料が手に入りにくいので、再現するのは難しいかも」、と言っていたので、本場との違いが気になるところです。コテッコテの“モツ煮込み”をイメージしていたのに、案外さらりとしていて、くさみもなくおいしかったです。


DSC_0176 (763x1024).jpg
お店の方が取り分けてくれます。手前がウサギ肉、黒いのがエスカルゴ


そして、パエリア登場!ウサギ肉とエスカルゴがのっていて、野性味あふれていました。


DSC_0178 (769x1024).jpg  DSC_0170 (764x1024).jpg
1階のバルは外でも飲める。この季節はとってもいい気持ち。    こちらがコスパのいい赤ワイン。


テンプラニーニョを1本飲んだものの、まだ飲み足りなく、1階のバルで最後にもう一杯。りんごとシナモンの入ったサングリアです。

DSC_0177 (766x1024).jpg


シェフはこの方。日本滞在歴9年のジョルディ・ウリベ・トゥルネさんです。これまでオーナーの檀じょうさんに雇われていましたが、6月からはお店ごと譲ってもらい、めでたくオーナーシェフになり、店名も「フォンダ・サン・ジョルディ」に替わるそうです。リニューアル後は出身地であるバルセロナのカタルーニャ料理に力を入れていくと言います。マドリード風のカジョス、なくなってしまうのかな。

Miyaさん、東京のスペイン料理、どうでしょう? マドリード風のパエリアというのもあるのですか? こんなメニューがあれば、もっとスペインらしいレストランになるのに…なんてオススメはありますか?


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理
スパニッシュレストラン ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。