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スペインのクリスマスは海老と子ブタ料理、そしてトゥロン  [クリスマス]


マドリードのソル広場に飾られたツリー

Miyaさま

気づけば今日は12月25日です。こちらは22日から3連休でしたので、急いでクリスマス会の約束をこぎつけ、独り身の寂しさを実感しないですみました(笑)。

Miyaさんは日本はもちろん、スペイン、イタリアのクリスマスで過ごしてきたと思いますが、国によって楽しみ方も違うでしょうね。何をして、何を食べて、何を飲んで、どれだけ騒ぐのか…ぜひ、教えてください!



クリスピークリームドーナッツのクリスマスバージョン♪


私は日本とアメリカくらいしか知らないな。うちは母が料理好きなもので、イベントとなると張り切って食事を用意します。娘たちが嫁に行ってからは、その夫たちも加わり、年々クリスマスもにぎやかになってきました。今年は雨だったので無理でしたが、ここ数年は妹の夫が丸鶏に詰め物をして持ってきて、実家の石窯で焼いています。アメリカではホストファミリーの家が敬虔なクリスチャンだったので、24日の昼間にミサに行ったのは覚えていますが、なにしろ料理が苦手な家族だったので、食事は宅配ピザだったような…。

クリスマスといえば、お菓子屋さんの書入れ時。日本の有名パティシエは8月くらいから、デパートで販売されるクリスマスケーキのアイデアを練り出すんですよ。真夏なのに。そして、たくさん売るために冷凍倉庫を借りたりする人もいるみたい。でも、やっぱり私は作り立てが食べたいな、と思うのです。それに値段も高い! 今は小家族やカップル用に直径12センチ、15センチくらいが主流ですが、それでも3000円以上ですもの。

うちも「今年こそお店のケーキを買うぞ!」と毎年意気込むのですが、どうにもコストパフォーマンスに納得がいかない。で、味はそこそこでも私の手づくりケーキをたっぷり食べることに落ち着いてしまうのです。



我が家の2012年クリスマスディナー


さて、今回はだいぶワタクシゴトなクリスマスレポート。三連休の私のパーティぶりです。まず、1日目は実家で家族と一緒に。母がニンニクとオリーブ油でマリネした、骨付き鶏肉をフライパンで焼き、魚のアラのダシたっぷりのスープ(この手のスープって、各国にありますよね。スペインにもありますか?)を、妹がサーモン、パセリ、キノコのケーク・サレ(これも日本で定番になりつつあります)、私がタルトタタンを作りました。タルトタタンはオーブンでまずりんごの水分を抜くように焼き、次にカラメルとともに焼き、別に焼いておいたサクサクのパイにのせる、というやや本格的な方法で作りました。それまではフライパンでソテーした、なんちゃってタタンだったんです。



チヂミにチゲ、トッポギでコリアンクリスマス!


2日目は韓流にはまっている友人宅で。彼女は韓流スターを入口に韓国料理にまで興味を広げ、見事なコリアンディナーを披露してくれました。豆腐とあさりのチゲ鍋に韓国ハンペンがちゃんと入ったトッポギ、ニラと海老たっぷりのチヂミはどれも本当においしかったです。食後は私が持参したプチフールです。この店のプチフールはすごいの!店においているモンブランにオペラに抹茶のシューなど、ほとんどの生ケーキを直径3㎝くらいのミニチュアにして売っているんです。女性の職人さんならではのkawaiiもの。
 


東京・九品仏にある「R」のミニチュアケーキ


なぜか前日の残りのキムチとナムルもある、クリスマスイブのテーブル


3日目は自宅でばか騒ぎです。牛スジの赤ワイン煮とマッシュポテトのオーブン焼き、チキン、マグロとアボカドのタルタル、チェリークラフティ。これらをクリスマス仮装した大人3人が、バカバカしいボリウッドムービー(インドの踊ってばかりの映画、ご存じですか?)を見ながら、ときに一緒に踊りながら、スパークリングワインとともに食べまくりました。

Miyaさんはどんなふうに過ごしたのでしょう? スペインのおいしいクリスマス話、お待ちしています♪

Reiko




from madrid to tokyo



スペインではツリーのかわりに「ベレン」が飾られる。イエス・キリスト生誕が描かれた箱庭だ

Reikoさま

¡Feliz navidad!(メリークリスマス)

日本のクリスマス、25日で終りですね。
カトリックの国、スペインではクリスマスはまだまだ1月6日まで続きます。

そしてサンタさんは来ないんですよ。というのは、25日にキリストが生誕し、それを聞いた東方の三賢人がお祝いに駆けつけるのですが、到着したのが1月6日。
そして、その日に子どもたちもレイジェスと呼ばれる三賢人からプレゼントをいただくのです。クリスマスツリーが一般的な日本と違って、スペインでは「
ベレン」と呼ばれるキリストの生誕を形どった箱庭を飾ります。市庁舎や公共の建物ではかなり大掛かりなものを見物に行くのもこの時期の風物詩です。

街中のショウウィンドウにも素敵なベレンが飾らているのですが、我が家では日本風にクリスマスツリー。これだけはなんとか毎年続けています。何もしないとなんだか取り残されてしまうようで寂しいですよね。

Reikoさんのおうちのクリスマス、読んでいるだけでよだれが・・・・
楽しくワイワイしている様子が目に浮かびます。
いいなぁ。そうやって集まるのが一番のごちそうですね。
家族の結びつきが深いスペインもクリスマスや大晦日は家族で過ごすのが一般的。
スペイン人と結婚した日本人の友人達のなかにはこの時期のご馳走攻めと親密すぎる家族の集まりに少々つかれてしまう人もいるようですけど。



クリスマスの前菜「マリスカーダ」。この盛り付けも迫力!


さて、この時期のスペインの食品物価はかなり上昇します。
その中でも海老をはじめとする魚介類は毎年この時期になると値上がりしますが、
今年のニュースによるとアカザ海老は100%の上昇率だそうです!!
そうスペインのクリスマス時期に(日本だとお正月も入りますね)欠かせないのが、海老。
こんな
MARISCADA(マリスカーダ)と呼ばれる盛り合わせや海老のゆでたものなどを前菜に子豚の丸焼きやら羊のローストなどをメインにするのが、伝統的なスペインクリスマスの食事のようです。



〝反省″しているようなポーズの子ブタちゃん@冷蔵ケース


と、いうのは我が家では、日本にいる頃からメインはローストチキンに決まっているのです。スペインでもよく食べられますが、日常的に食べているメニューなのでハレの日のメニューとしては少々弱いかもしれませんね。
飲み物はシャンパンと同じスパークリングワインのCAVA(カバ)で乾杯して、赤白ワイン、
食後はリキュールやブランデー。そして食後のデザートやケーキの後に
TURRON(トゥロン)と呼ばれるお菓子をいただきます。



スペインのクリスマス菓子「トゥロン」でいっぱいのお菓子屋さんのウィンドウ


この
トゥロンはアーモンドの粉にはちみつやチョコレート、ナッツにドライフルーツを入れて固めたスペインのクリスマス菓子です。これがないとクリスマスは物足りない・・・とばかりに、お菓子屋さんやデパート・スーパーでも山積みされています。日本だとお餅のようなものでしょうか・・・。どちらにしてもカロリー取り過ぎですよね、スペイン人っ!

今年の我が家は、仕事の都合でゆっくり休めなかったのですが、メインのチキンの他にはローストビーフとナスのグラタン、最後の締めに太巻き寿司・・・カヴァやワインはさんざんいただきました。デザートはいただきものの高級チョコレート。やっぱりスペイン人のようにはいきません。
人生の半分以上をスペインで生活している息子も日本食好き。こんな和洋折衷になるのはいつものことです。
そしてレイジェスまで、まだまだ続くご馳走の山のスペイン・・・
どれだけ食べるのが好きなんだろう・・と呆れるのですが、そんなスペイン、大好きです。
来年はますます普通のスペイン食文化紹介したいですね。

それでは、皆様の健康と幸せをスペイン・マドリッドよりお祈り申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いします。


Miya

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