スペインにもお歳暮があった!景気を映す「シェスタ」の中身 [クリスマス]
¡Feliz año nuevo! スペインの冬の甘い風物詩 [クリスマス]
クリスマスが近づくとスペインのお菓子屋さんのに並ぶ「ロスコン」
Reikoさま
¡Feliz año nuevo! 新年おめでとうございます!
ずいぶん新年のご挨拶が遅くなってしまいました。
年末から1月6日までマドリードは、毎日雨が降っていました。
こんなことあったかなぁ。乾燥しているマドリードでは珍しいことです。
そして、暖冬!日中は15℃もある日があります。
日本は寒いでしょう?
以前にも書いたのですが、1月6日のレイジェス・マーゴスが終わるまで、スペインはクリスマスモードが続きます。途中にある新年もカウントダウンはあるものの、元旦が祭日で2日からはもとに戻ってしまいます。
つまりは、東方の三賢人(REYES MAGOS)がキリストの誕生にプレゼントを届けるまでクリスマスは続くわけです。
そして、私もスペインに来てからは、お正月らしいことはあまりしていません。
せいぜいCAVA(スペインのスパークリングワイン)で乾杯‘’くらいでしょうか。
箱に入ったロスコン。下の「マロングラッセ」の表示も気になる!
ところで、レイジェスに決まりもののロスコンRoscón。
うちでは人気がないのですが、今年はあれこれと試してみました。
この時期はスーパーでもデパートでも山のようにおいてあります。
有名なお菓子屋さんでは予約をとっているため、レイジェスの前日と当日は受け取る人で大混雑していました。
このロスコンは王様のケーキと呼ばれるパン菓子ですが、日本のコッペパンを少々甘めにした味なのです。ドーナツ型に成形した生地に、宝石を模したドレンチエリーやオレンジピールなど飾って焼き上げるわけですが、なんとも素朴…というのが正直な感想。
現在は焼き上がったロスコンを横半分に切って生クリームやチョコレートクリームを挟んだものもありますが、元々はただ焼いただけのものだったそうです。
中には陶器やプラスティック出できたソプレサsorpresaが一つだけ入っています。日本でも出来そうですよね。
そうそうこのパンを焼く時に水分を生のオレンジジュースにするのよ、と教えてくれたのはオレンジの産地・バレンシアの友人です。なんでも生地が柔らかくなるとか。家でパンを焼く時に試してみようと思っています。
1月6日のレイジェスが終わり、翌日からはバーゲンが始まります。
ブティックやデパート、ショッピングセンターは買い物客で一杯です。
美味しいものを食べ過ぎたスペイン人が、今度は買い物に走る…。
これこそスペインですかね。
皆様の健康を祈って乾杯!
今年もどうぞよろしくお願いします。
Miya
Miyaさま
あけましておめでとうございます。
スペインは雨続きだったんですね。こちらは乾燥注意報! ノドも肌もカラカラです。
こちらのお正月はとてもおだやかで温かい日が続きました。おかげで食べ続けの三が日の合い間に、甥とバドミントンをして、わずかばかりのカロリーを消費することに成功しましたよ。
スペインの年末年始は、クリスマス=キリストの生誕を祝う日々なんですね。チェリーやアンゼリカで彩られたロスコン、素朴でとてもかわいい! ノスタルジックやレトロなものを好む、最近の日本ではきっと人気がでますよ。バレンシアでは、オレンジ果汁を練り込むんですね! 私も今度、パンをつくるときに挑戦してみます。
さて、私の正月は母渾身のおせちが楽しみです。なんと、今年は1ヶ月前から仕込みを始めたそうです。すりみ(フランスではSURIMIといって、売られているそうですね。スペインにもありますか?)で作る伊達巻、生栗から煮たというきんとん、煮しめに田作り。お雑煮は昔から小松菜、鶏肉、人参、大根の入った醤油味です。
欧米の人たちは今でこそ、寿司を筆頭に、和食に興味を持ってくれるようになりましたが、餅のように、食べたことのない弾力、粘着性のある食べ物は苦手なようですね。今もそうなんでしょうか? 寿司は大丈夫でも、和菓子は受け入れられないでしょうか?
とにかく、三が日が過ぎた頃には餅の食べ過ぎで気持ちが悪くなってしまい、何かするりと食べられて、温まるものを作りたくなりました。そこで、思い出したのが「ソパ・デ・アホ」。スペインのにんにくのスープですよね。アホ(にんにく)という言葉がおもしろくて、ずっと作りたかったのですが、ついぞその機会に恵まれませんでした。「よし、いよいよ!」と思ったのですが、やはり翌日のことを考えると、にんにくたっぷりはマズイと断念。「そういえば、ソパ・デ・アロス(米のスープ)というのもあったな…」と思い出しました。
ネットで検索すると、こんなのが見つかりました。動画があれば、スペイン語のレシピを読めなくてもわかるはず!
http://www.hogarutil.com/cocina/recetas/sopas-cremas/201302/sopa-arroz-verduras-pollo-18815.html
スイスチャードの代用、白菜の軸もレシピ通り丸く型抜きしました
これが「野菜と鶏肉入りソパ・デ・アロス」のレシピです。
<Sopa de arroz con verduras y pollo>
Ingredientes (6 personas):
• 4 hojas de acelga →スイスチャード →ないので白菜
• 200 gr. de arroz redondo BRILLANTE SABROZ →米
• 2 muslos de pollo →鶏もも肉 →あっさりした鶏胸肉に
• 2 zanahorias →にんじん
• 1 cebolleta →たまねぎ
• 1 puerro →ポワロー →ないので長ねぎ
• 1 diente de ajo →にんにく
• Agua →水
• aceite de oliva virgen extra →エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル
• sal →塩
• hojas de albahaca →バジル →ないので香菜
これががらっとスペイン風?に味をかえるにんにくとハーブのペースト
鶏肉は長ねぎと一緒にゆでておく(15分)。ゆで汁はとっておく。別の鍋にオリーブオイルをひいて、みじん切りのたまねぎをしんなりするまで炒め、にんじん、白菜(軸は丸く型抜き、葉はざく切り)を炒めて米と鶏のゆで汁(1リットル)を入れて20分煮る。その間ににんにくとバジルをすりつぶしておく。スープにこのペーストと、角切りにした鶏肉を入れて完成。
野菜と鶏肉のぞうすいといった見た目ですが、最後に入れるにんにくとハーブのペーストで味が断然、スペイン(?!)に変身。地味な見た目ですが、滋味あふれる味わいで、胃もたれを忘れ、おかわりをしたいくらいでした。
Miya、今年もスペインのおいしいお話きかせてくださいね。
Reiko
クリスマスのごちそう…イベリコハムとビーニャサストレ、そしてイチゴのショート! [クリスマス]
マドリードの中心地にあるマイヨール広場。ここで毎年、11月の末からクリスマスス市が開かれます
Miyaさま
楽しいクリスマスを過ごしましたか? 日本は24、25日が平日。多くの人が週末三連休にクリスマスパーティをしたのではないでしょうか。とはいえ、デパートのクリスマス商戦は週末から本日25日まで、書き入れ時を逃すことはないでしょうね。昨日もケーキ屋さんの前には長蛇の列。かわいい雑貨屋さんには、普段、見慣れない男性客がいっぱいでした。私といえば、3連休の食べ過ぎを反省しながら、柿ピーなどをつまんでいました(笑)
「スペインのクリスマスといえば、エビと子豚!」という記事から1年です。今年、Miyaさんのクリスマスの食卓には何が登場したのでしょう。まずは私のクリスマスディナーをご紹介しますね。
今年は石窯で焼き煮込みしたチキンがメイン
来年はいよいよ実家の石窯の本を作れそうです。そこで、この週末はいろいろなものを石窯で焼いてみましたよ。骨付き鶏肉のコンフィ風、鯛のローズマリー焼き、そば粉とくるみのパン、栗のどんぶりプリン。あとは母によるブイヤベース。1日中、窯を温めていたので、全身燻されてしまいました。
ホセフィーナさんのトルティージャに挑戦! じゃがいもとたまねぎは多きさをそろえず切るのがポイントです
そして翌日は自宅で友人と持ち寄りパーティ。私は「ホセフィーナのトルティージャ」に挑戦しました! 「エイッ!!」と目をつぶってたっぷり油をひいて、たまねぎとじゃがいもを炒めました。そして卵を裏返しするときにも流し入れて焼いたら、きれいな焼き色になったんだけど、じゃがいもの存在が見えなくなってさみしくなりました。味はホセフィーナには遠く及ばないと思いますが、友人には好評でした。
そしてスペインで買った乾燥HONGO(ホンゴ? オンゴ?)、つまりポルチーニを入れたパンとフォワグラのカナッペ! やっと食べれた! おいしかったです。
あとは今年、うかがったポルトガルワイン会で出会ったスパークリングとロゼ。ワイン通の友人2人は、フランス、日本のワインをもってきてくれて、全部で7本!もあけちゃいました。今年はケーキをつくらず、友人の手づくりスパイスクッキーと私のパンナコッタ、やはり友人の手づくりリモンチェロで締めました。
こうみると、日本の食卓はいろいろな国に由来する料理、飲み物が並びますね。いつも不思議なのですが、他の国でも外国の料理が日常的に食べられていたりするのかしら?
さて、Miyaさんはどのようにクリスマスを過ごしましたか? お返事お待ちしています。
Reiko
マイヨール広場の市には、こんな動物のかぶりものも並ぶ。軒に吊るされたこのお花もこの時期に登場するお花
Reikoさま
FELIZ NAVIDAD!!
素敵なクリスマスを過ごされたのですね。それにしても美味しそうなご馳走の数々・・・・さすがですね。
石窯もとても羨ましいです。私も日本にいるときは庭のグリルで肉や魚を焼いていました。時にはコートを着て震えながら・・なんてこともありましたが、やっぱり味が違いますよね。スペインに来たら雨が多くないこともあってか外で調理する場所がある家やレストランを見かけます。憧れです!!
ご本の出版、楽しみにしていますね。
マイヨール広場にはクリスマス市がたつのですが、樅の木、ベレン(キリスト生誕を表現するミニチュア)やツリーの飾り、クリスマスにちなんだ被り物もあって週末ともなるとごった返します。きれいなメリーゴーランドも運ばれてきて、広場全体が輝いているようです。
ただし、この市場には食べ物や飲み物は全くありません。広場を囲うようにしてレストランやバルがあるせいでしょうか。
このシーズンのマドリード、私は大好きです。
ところで、今回は私の家のクリスマスをご紹介します。
実は息子も大きくなってツリーを飾っても、ご馳走を作っても、大して喜んでもくれません。ま、自己満足かな・・・でもだれかしら友人が来るし、細々と続けています。
黒トリュフオイルを垂らしたイベリコハム!! 銘醸地として注目されるドゥエロ川流域のビーニャサストレ
前菜はJAMON IBERICO、私の市場でハモン屋さんを継いだモニカはとっても研究熱心。何種類もハモンを扱っていますが、その日に一番美味しいのを薦めてくれます。「高いのが一番美味しいわけじゃないしね」と言って、今回は特に薄く手切りしてくれました。これもハモンによって切り方を変えたほうがより美味しいからだそうです。もう私は彼女にハモンは任せきりです。
で、今回は上から黒トリフの香りをつけたオリーブオイルを垂らしてみました。
ワインはいただきもののRIBERA DELDUEROのVIÑA SASTRE。
それからメインはもうずっとローストチキン。なんだかクリスマスと言うとローストチキンなんですよね。今年は野生の鴨や乳飲み子の羊肉もすすめられてかなり惹かれたのですが・・これは年末にとっておきましょうか。
SUSHIケーキ!お正月にマネしたいです! そして日本の味「ショートケーキ」。マドリードにいても、この味だけは忘れられませんよね
それから手抜きの寿司ケーキ。実際はもっとケーキらしくデコレーションしようと思ったのですが、時間切れ!
最後にデザートはいちごのショートケーキ。
これ、スペインにはないんです。日本にいた頃、必ずと言っていいほど不二家のいちごショートケーキをクリスマスには食べていたので私も息子も日本へのノスタルジーですね。
なんだかご紹介するのも恥ずかしい・・・普通・・・
でも、このクリスマスにお客様や友人たちがたくさん声を掛けてくれました。
「Feliz navidada!」と。温かい幸せな気持ちになりますね。クリスマスって。
まだまだクリスマスシーズン中のスペイン、これからも続きますよ。
Miya
スペインの新年は「ロスコン」を食べて始まる! [クリスマス]
1月5日、マドリードの夜はレイジェス(東方の三賢人)のパレードでにぎわう
Miyaさま
2013年になりました。今年は政権交代でやや円安になりホッとしていますが、まだまだ円高。今年も海外に行くにはいい為替状況です。今すぐ、マドリードに飛んでいきたいわ。「ロエベ」「カンペール」は知っていましたが、「マノロ・ブラニク」もスペインのブランドだったなんて! 円高のうちに1足、そちらで手に入れたいものです。東京は寒い日が続いています。寒すぎて、野菜の値段が軒並み値上がり中。鍋もおいそれとできない状態です。
さて、Miyaさんの前回の手紙に「クリスマスは1月6日まで」とありました。欧米のカトリック圏では、公現祭(フランスではエピファニーというのかな)を祝う習慣があるみたいですね。アメリカにも!? と思ったのですが、調べてみると、フランス移民の多いニューオーリンズでは1月6日に「King’s Cake(またの名を十二夜のケーキ)」というものを食べるようです。
日本では、フランス菓子の重鎮らがガレット・デ・ロワの会を結成し、ここ数年で「お正月明けのガレット・デ・ロワ」が定着してきました。アーモンドクリームをパイ生地に包み、フェーヴと呼ばれる陶製の小さな人形を忍ばせ、食べたときにあたった人が「王様(=ロワ)」として1日を過ごすという風習です。「フェーヴ」というからには、昔は豆を入れていたのかもしれませんね。スペインでも1月6日の公現祭に食べるお菓子やごちそうがあれば、教えてください。この日は、子供たちにとってはプレゼントをもらえる日なんですよね? 祝日なのかしら
このところ、ポルトガル好きな人、イタリア好きな人、イギリス好きな人のグループに会うことが多く、今年はスペイン好きな人たちにも会えたらいいなと思っています。スペインのおいしい料理、お菓子、ワイン、食材など、Miyaさんにいろいろ教えてもらいたいです。今年もどうぞよろしく!!
Reiko
Reikoさま
¡Feliz año nuevo! (あけましておめでとうございます)
東京の寒さ、友人たちからのメールで知っていますよ。年が明けた頃からマドリッドも寒くなりました!
日本から送ってもらったヒートテックを脱ぐことができません・・・
大みそかのカウントダウンには12粒のぶどうを食べるのがスペインの習慣。スーパーには12粒パックのぶどうも販売される。
新年のご挨拶が遅れましたが、スペインは1月6日のようやくクリスマスシーズンが終了しました。
スペインの大晦日は、カウントダウンとともに12粒のぶどうを食べるという習慣があります。例年、マドリッドの中心地ソル広場ではカウントダウンのために大勢の人が集まり、ぶどうのあとは持ち込んだカヴァ(スペインのスパークリングワイン)で乾杯し、誰彼かまわずハグやキスで挨拶を交わす・・・のですが、寒いのと物騒でもあるということで私は一度も参加したことがありません。実は自宅はカウントダウンの花火の音もはっきり聞こえる距離なのですが、例年のごとくTV中継を見ながらぶどうを食べます。
そして今年は冷たい雨が降っていましたので、TVで見る群衆も心なしか少なかったように思います。
ところで、このカウントダウンが早いのなんの・・とてもじゃないけど、それに合わせてぶどうを食べるなんて出来ません!そのためかどうか暮れになるとぶどうの皮を向いて種もとり、12粒だけ入った缶詰やカップ入りが出まわります。
東方の三賢人のクッキー!
元旦は祭日でお休み。2日からはまた日常。でもクリスマスシーズンは続くので、日本で言うとまだ年の瀬のような感じです。そして、1月5日はイエス・キリストの誕生を知ったレイジェス(東方の三賢人)が星に導かれてイエスのもとに到着し、贈り物をしたことにちなんでスペインではクリスマスプレゼントをこの日に交換をします。子供たちがレイジェス達に何がほしいかお願いしたり、手紙を書くのはサンタさんと同じですね。
1月6日に食べる、「ロスコン」。フランスでいうガレット・デ・ロワだが、スペイン版は素朴で親しみやすい印象。
そして翌6日は、家族揃ってロスコン(Roscón)と呼ばれるパン菓子をいただきます。これはレイジェスの決まりもので、reikoさんの書いているガレット・デ・ロワと同じようなものです。ただしロスコンは、日本の菓子パンのような生地を楕円のドーナツ型に焼いたもので、上にはドライフルーツが飾られています。横半分にスライスして中にクリームを挟んだものもあります。中には一つだけ陶器のお人形が入っていて、それがあたった人はその日の「王様」。ロスコンについている紙の王冠をかぶります。フランスの風習も同じようなものと思いますが、ロスコン自体はフランスのガレット・デ・ロワよりずっと素朴な気がします。
スペイン経済も予想する?? 2013年、ロスコンはどれだけ売れたのか…
このロスコン、毎年売上予想や販売傾向がニュースになります。
今年はマドリッド100万個以上の売上を予定しているそうですが、以前は大きなものから売れていたのに、ここ数年は不況の影響か小さな物が売れる傾向にあるようです。それでも、デパートやスーパーはもちろんお菓子屋さんにもたくさん並んでいます。
今年は1月6日が日曜日だったため、7日の月曜日が振替休日となりました。久しぶりにスペイン人の友人とお茶をすることになり、席につくと「コーヒーとロスコンね」。まわりを見回すとほとんどのお客さんがロスコンです。家で食べていてもこの時期になると、「食べなくちゃ」と思うんでしょうか。
さて、クリスマスシーズンが終わり、街はバーゲンに突入です。景気が悪いこともあり、以前ほどの熱気はないような気がしますが、レイジェスの日が訪れると、新しい年になったのだなぁ・・と実感する私、スペイン化が進んでいますか?
それでは、今年もどうぞよろしくお願いします!!
Miya
あとがきコーナー
「ロスコン」に似た、米国ニューオーリンズの「王様のケーキ」はこんな感じ。不気味な色合いのアイシングをかけたリング状のブリオッシュのようです。そういえば、メキシコのパンの本にもこんなのが載っていたような。今度つくってみたいと思います。reiko
スペインのクリスマスは海老と子ブタ料理、そしてトゥロン [クリスマス]
マドリードのソル広場に飾られたツリー
Miyaさま
気づけば今日は12月25日です。こちらは22日から3連休でしたので、急いでクリスマス会の約束をこぎつけ、独り身の寂しさを実感しないですみました(笑)。
Miyaさんは日本はもちろん、スペイン、イタリアのクリスマスで過ごしてきたと思いますが、国によって楽しみ方も違うでしょうね。何をして、何を食べて、何を飲んで、どれだけ騒ぐのか…ぜひ、教えてください!
クリスピークリームドーナッツのクリスマスバージョン♪
私は日本とアメリカくらいしか知らないな。うちは母が料理好きなもので、イベントとなると張り切って食事を用意します。娘たちが嫁に行ってからは、その夫たちも加わり、年々クリスマスもにぎやかになってきました。今年は雨だったので無理でしたが、ここ数年は妹の夫が丸鶏に詰め物をして持ってきて、実家の石窯で焼いています。アメリカではホストファミリーの家が敬虔なクリスチャンだったので、24日の昼間にミサに行ったのは覚えていますが、なにしろ料理が苦手な家族だったので、食事は宅配ピザだったような…。
クリスマスといえば、お菓子屋さんの書入れ時。日本の有名パティシエは8月くらいから、デパートで販売されるクリスマスケーキのアイデアを練り出すんですよ。真夏なのに。そして、たくさん売るために冷凍倉庫を借りたりする人もいるみたい。でも、やっぱり私は作り立てが食べたいな、と思うのです。それに値段も高い! 今は小家族やカップル用に直径12センチ、15センチくらいが主流ですが、それでも3000円以上ですもの。
うちも「今年こそお店のケーキを買うぞ!」と毎年意気込むのですが、どうにもコストパフォーマンスに納得がいかない。で、味はそこそこでも私の手づくりケーキをたっぷり食べることに落ち着いてしまうのです。
我が家の2012年クリスマスディナー
さて、今回はだいぶワタクシゴトなクリスマスレポート。三連休の私のパーティぶりです。まず、1日目は実家で家族と一緒に。母がニンニクとオリーブ油でマリネした、骨付き鶏肉をフライパンで焼き、魚のアラのダシたっぷりのスープ(この手のスープって、各国にありますよね。スペインにもありますか?)を、妹がサーモン、パセリ、キノコのケーク・サレ(これも日本で定番になりつつあります)、私がタルトタタンを作りました。タルトタタンはオーブンでまずりんごの水分を抜くように焼き、次にカラメルとともに焼き、別に焼いておいたサクサクのパイにのせる、というやや本格的な方法で作りました。それまではフライパンでソテーした、なんちゃってタタンだったんです。
チヂミにチゲ、トッポギでコリアンクリスマス!
2日目は韓流にはまっている友人宅で。彼女は韓流スターを入口に韓国料理にまで興味を広げ、見事なコリアンディナーを披露してくれました。豆腐とあさりのチゲ鍋に韓国ハンペンがちゃんと入ったトッポギ、ニラと海老たっぷりのチヂミはどれも本当においしかったです。食後は私が持参したプチフールです。この店のプチフールはすごいの!店においているモンブランにオペラに抹茶のシューなど、ほとんどの生ケーキを直径3㎝くらいのミニチュアにして売っているんです。女性の職人さんならではのkawaiiもの。
東京・九品仏にある「R」のミニチュアケーキ
なぜか前日の残りのキムチとナムルもある、クリスマスイブのテーブル
3日目は自宅でばか騒ぎです。牛スジの赤ワイン煮とマッシュポテトのオーブン焼き、チキン、マグロとアボカドのタルタル、チェリークラフティ。これらをクリスマス仮装した大人3人が、バカバカしいボリウッドムービー(インドの踊ってばかりの映画、ご存じですか?)を見ながら、ときに一緒に踊りながら、スパークリングワインとともに食べまくりました。
Miyaさんはどんなふうに過ごしたのでしょう? スペインのおいしいクリスマス話、お待ちしています♪
Reiko
スペインではツリーのかわりに「ベレン」が飾られる。イエス・キリスト生誕が描かれた箱庭だ
Reikoさま
¡Feliz navidad!(メリークリスマス)
日本のクリスマス、25日で終りですね。
カトリックの国、スペインではクリスマスはまだまだ1月6日まで続きます。
そしてサンタさんは来ないんですよ。というのは、25日にキリストが生誕し、それを聞いた東方の三賢人がお祝いに駆けつけるのですが、到着したのが1月6日。
そして、その日に子どもたちもレイジェスと呼ばれる三賢人からプレゼントをいただくのです。クリスマスツリーが一般的な日本と違って、スペインでは「ベレン」と呼ばれるキリストの生誕を形どった箱庭を飾ります。市庁舎や公共の建物ではかなり大掛かりなものを見物に行くのもこの時期の風物詩です。
街中のショウウィンドウにも素敵なベレンが飾らているのですが、我が家では日本風にクリスマスツリー。これだけはなんとか毎年続けています。何もしないとなんだか取り残されてしまうようで寂しいですよね。
Reikoさんのおうちのクリスマス、読んでいるだけでよだれが・・・・
楽しくワイワイしている様子が目に浮かびます。
いいなぁ。そうやって集まるのが一番のごちそうですね。
家族の結びつきが深いスペインもクリスマスや大晦日は家族で過ごすのが一般的。
スペイン人と結婚した日本人の友人達のなかにはこの時期のご馳走攻めと親密すぎる家族の集まりに少々つかれてしまう人もいるようですけど。
クリスマスの前菜「マリスカーダ」。この盛り付けも迫力!
さて、この時期のスペインの食品物価はかなり上昇します。
その中でも海老をはじめとする魚介類は毎年この時期になると値上がりしますが、
今年のニュースによるとアカザ海老は100%の上昇率だそうです!!
そうスペインのクリスマス時期に(日本だとお正月も入りますね)欠かせないのが、海老。
こんなMARISCADA(マリスカーダ)と呼ばれる盛り合わせや海老のゆでたものなどを前菜に子豚の丸焼きやら羊のローストなどをメインにするのが、伝統的なスペインクリスマスの食事のようです。
〝反省″しているようなポーズの子ブタちゃん@冷蔵ケース
と、いうのは我が家では、日本にいる頃からメインはローストチキンに決まっているのです。スペインでもよく食べられますが、日常的に食べているメニューなのでハレの日のメニューとしては少々弱いかもしれませんね。
飲み物はシャンパンと同じスパークリングワインのCAVA(カバ)で乾杯して、赤白ワイン、
食後はリキュールやブランデー。そして食後のデザートやケーキの後にTURRON(トゥロン)と呼ばれるお菓子をいただきます。
スペインのクリスマス菓子「トゥロン」でいっぱいのお菓子屋さんのウィンドウ
このトゥロンはアーモンドの粉にはちみつやチョコレート、ナッツにドライフルーツを入れて固めたスペインのクリスマス菓子です。これがないとクリスマスは物足りない・・・とばかりに、お菓子屋さんやデパート・スーパーでも山積みされています。日本だとお餅のようなものでしょうか・・・。どちらにしてもカロリー取り過ぎですよね、スペイン人っ!
今年の我が家は、仕事の都合でゆっくり休めなかったのですが、メインのチキンの他にはローストビーフとナスのグラタン、最後の締めに太巻き寿司・・・カヴァやワインはさんざんいただきました。デザートはいただきものの高級チョコレート。やっぱりスペイン人のようにはいきません。人生の半分以上をスペインで生活している息子も日本食好き。こんな和洋折衷になるのはいつものことです。
そしてレイジェスまで、まだまだ続くご馳走の山のスペイン・・・
どれだけ食べるのが好きなんだろう・・と呆れるのですが、そんなスペイン、大好きです。
来年はますます普通のスペイン食文化紹介したいですね。
それでは、皆様の健康と幸せをスペイン・マドリッドよりお祈り申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いします。
Miya