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極上トルティージャをつくろう!! [スペイン料理レシピ]




スペイン風オムレツというと、いろんな具が入っていて、こんなイメージ…


Miyaさま


こんにちは、Miyaさん。 立秋も過ぎたと言うのに、日本には再び猛暑がもどってきてしまいました。
なのに、食欲は残念ながら落ちません!


8月1日は恒例の横浜の花火大会がありました。妹の友人宅からみられるというので、
会社勤めではない私と妹は、料理を作ってみんなにふるまうことにしました。
といっても、私はなんにもしていませんが。



これは私のスペイン料理本。1989年刊行。とてもいい本


スペイン料理の本を取り出した妹は、ちょっと淋しい冷蔵庫の中身を確認後、
「トルティージャ」をつくることにしました。卵とじゃがいもがあればできますからね! 
ところがその料理本を見てみると、ホウレン草のトルティージャ、
えびのトルティージャも載っているのに、
よく日本で「スペイン風オムレツ」という名で紹介されている、
じゃがいも、ベーコン、ピーマンなどいろいろな具材が入っているものはなかったのです。
しかもジャガイモは角切りではなく、薄切り。

スペイン風オムレツ=じゃがいもの入った丸い卵焼きというイメージは、
本邦でもだいぶ普及していますし、料理通の人ならトルティージャという言葉も知っているでしょう。
そして、メキシコ料理のタコスの皮「トルティーヤ」ともあまり混同されていないはず。
でも、スペインのトルティージャの基本具材が何かというのが、実はわかっていないのかも。
(ちなみに、私の料理本によると、かつて新大陸を求めメキシコに渡ったスペイン人は、
とうもろこし粉でできたトルティーヤに感銘を受け、母国に戻ってトルティージャをつくったとか)



カツオのトルティージャにエビのトルティージャ。でもミックスはない


そこで、Miyaさんに聞きたい! トルティージャの基本具材はなんですか? 
他にどんなバリエーションがありますか? 
日本では(うちの妹だけかしら?)、トマトケチャップを添えたりもしますが、
何かソースのような相棒的存在はありますか? 
トルティージャが食べられるのは、やっぱりバルかしら?
スペインに行ったときにバルめぐりに連れて行ってもらいました。
そのとき、「ここではトルティージャを中心に楽しんでくださいね」と教えてもらいました。
でも、そんなにバリエーションがなかったような印象。

Miyaさんのおすすめのトルティージャの具があれば教えてくださいね。
持ち寄りパーティのときに、「おっ」と言ってもらえるトルティージャをつくりたいな。
サングリアなんかと一緒に食べたいですね。
そうそう、サングリアの話もいずれ聞きたいです。

では、お返事お待ちしています。


Reiko


from madrid to tokyo



マドリードにあるその名も「ラ・トルティージャ」。ファストフード系バルだとか


Reikoさま


8月になるとマドリードはレストランや店舗もしまり、
VACACIONES(バカンス)の張り紙が目立ちます。 交通量も減り、
オフィス街も閑散としています。7月と違って風も吹き、しのぎやすさを感じます。
そしてバカンスに行かない居残り組は、「8月はマドリードにいるに限る」と言います。
私も今年は諸事情により居残りを余儀なくされました。 ま、静かなマドリードもよいものです。
なんとなく既に夏の終わりを感じてしまいますが。

ところで、今回はトルティージャですね。
TORTILLA ESPAÑOLA (スペイン風オムレツ)は,よく食べますよ!
確かに、TORTILLA(トルティージャ)といえばじゃがいも入りが一般的。
具のバリエーションって、そういえば見ませんねぇ。ケチャップもソースもつきません。
これって、きっと味付けが日本より濃いからなのかもしれません。
あ!でも時々行くアストリアス地方の店は赤ピーマンが入っていました。



バスク地方のケーキ仕立てのトルティージャ


具材ではないですが、面白いトルティージャにお目にかかったことがあります。
何年か前にバスクのビクトリアに旅行したとき、じゃがいも入りトルティージャに、
マヨネーズをぬってハムやゆでた海老に野菜、そしてまたトルティージャでサンド。
驚きでした。断面はまるでショートケーキ。これだけでお腹いっぱいでした。
何軒かのバルやレストランで見ましたが、マドリードではお目にかかったことがありません。
苺の代わりにプチトマトをはさんだ、ショートケーキ仕立てのトルティージャ。
パーティの一品にどうでしょうか?

さて、トルティージャは家庭でも作るし、バルでもレストランでも、
スーパーに行けば出来合いにも出会えます。 言ってみれば、そう「スペインの国民食」ですね。
地方によっても少しずつ特徴があります。
例えば北ではとろとろの半熟状、南は、気候のせいかしっかり中まで火を通します。
バスク地方の友人があそびに来たとき、タパスのトルティージャを食べて、
「なんでこんなに固く作るんだ!中身がトロトロじゃなくちゃ、トルティージャじゃあないよ!」と
言っていたのが印象的でした。 それまで私はしっかり焼くものと思っていましたから。
でもね、マドリードにもとろとろのトルティージャが名物の店があるんです。
以前に仕事でバル見学をしたときに、厨房で作り方を見せてもらいました。
トロトロに作るためには卵の溶き方に工夫があり、
バルのように作り置いて切り分けるのではなく、
注文が入ったら少し小さめのフライパンで焼き上げていました。



こんなトルティージャをおうちでもつくりたい!!


私もときどき家で作りますが、なかなかうまく出来ませんでした。
そこで、美味しいトルティージャづくりの名人、
ガリシア人のホセフィーナに 作り方を教わったことがあります。


★ホセフィーナのトルティージャ★

① じゃがいもの皮をむき、まな板を使わずに厚めのささがきのようにナイフで切る…というか削る。 
  玉ねぎも同じように。
② たっぷりのオリーブオイルでこの2つを揚げ煮する。温度は低めで、かき回しながら。  
  火が通ったら取り出す。じゃがいもも玉ねぎもしんなりして、油を吸った状態。  
  塩を強めに振って味を整える。
③ ボールに卵を割りいれて勢いよくかき回したら、じゃがいもと玉ねぎをいれ、  
  油を切った②のフライパンに流し入れて焼く。  
  ゆっくりとフライパンを揺すりながら卵が固まってきたら、ひっくり返して裏面も焼く。


彼女曰く、「綺麗に作りたかったら卵を多めに溶いて、ひっくり返す前に皿にとって、
もう一度卵を流した上にひっくり返せば良いのよ」です。 彼女に作るこのトルティージャ絶品なんです。
ポイントは2つ、じゃがいもを不揃いな大きさに切り分ける、たっぷりオイルを使うこと。
じゃがいもと卵の一体感としっとり感、最高ですよ。



目からウロコのおいしさ! ティントデベラノ


ついでに、飲み物は、TINTO DE VERANO(ティントデベラノ・夏の赤ワイン)もお勧めです。
グラスに氷をいれ、強めの赤ワインをファンタレモンで割ったら出来上がり。
レモンやオレンジスライスを浮かべたら上等です。サングリアより簡単でしょ。
これは缶入りをはじめ2Lのペットボトル入まで売っているくらいの定番です。

横浜の花火大会か…私も鎌倉の花火大会が懐かしいです。


Miya



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