Alberto Chicoteシェフの「YAKITORO」がマドリードで大盛況! [マドリードの店]
TVでも人気のアルベルト・チコテがシェフを務める「ヤキトロ」in マドリード
Reikoさま
なんだか空が高く感じる9月!朝晩は涼しくなっています。
夏の疲れなのか、ふっと力が抜けたように感じることがあるのは、いつもこの時期。そんな時は、気分を変えてマドリードの新しいレストランを紹介しますね。
つい最近、ムルシア(スペイン南東部で海の近いエリア)で日本レストランを展開しているスペイン人の友人が、マドリードに行くついでに寄りたいといったのが、数カ月前にオープンした面白いレストランです。
その名は「YAKITORO(やきとろ)」。プロデュースしたのは アルベルト・チコテ(Alberto Chicote)というスペインでは有名なシェフです。経歴その他はHPにもあるので書きませんが、TVの番組も持っています。このレストランをオープンする前に私のお店に打ち合わせで来てくれたのですが、周囲からサインを頼まれたり、写メを撮られたり、その人気には驚きました。私はかれこれ10年以上前から仕事でお付き合いしてきましたが、こんなに有名人とは知りませんでした!
この店のメニューは日本の焼き鳥がベースになっていて、肉や野菜、そしてイワシ、鱈、もちろん鮪のトロを串焼きにして、チコテ特製の各種ソースでいただきます。言ってみれば、スペイン風ニューウエーブ焼き鳥屋でしょうか。
チコテは、長年にわたりフュージョンのレストランでシェフをしてきているので、日本の食材もよく知っています。胡麻だれや照り焼きソースの他、スペインのカナリアス諸島の名物モホソース(salsa mojo:唐辛子やコリアンダー、にんにく、オイル、酢を混ぜたもの)もあり、楽しめます。ただし、ソースの量が多めかな。
オススメ前菜のひも状ポテト。くり抜いたテーブルにビールをディスプレー
店には外からも見える厨房があるのですが、串焼きはレストラン中央で目の前で焼いてくれます。前菜に勧められたのは、ひも状にカットしたじゃがいもを揚げたもの。よく見るとみんな頼んでいました。また、メニューの中にガリとトマトを使ったサラダがあるのですが、これは何年か前に私がガリのメーカーさんと一緒に日本レストラン以外へ提案したメニューです。懐かしい!!
そして、飲み物はスペインビールの他に日本のこしひかりを使った「越後ビール」。この店のテーブル、見てください。真ん中を切り取って、氷を入れ、各種ビールをディスプレイしています。ひと目でラベルがわかり、知らない銘柄も注文しやすい素晴らしいアイデアだと思いました。
ハンペンではなくマシュマロ、そしてワサビとカシスのシャーベット
ひとしきり食べた後にはデザート。私は、口直しに隣のカップルが食べていたカシスとわさびのシャーベットにしたのですが、一緒に行った男性二人は大きなマシュマロを串焼きにしたもの、これこそチョコレートソースをかけたらもっと売れるのでは…と思うのですけど。
ごちそうさま。お腹いっぱいです!
マドリードの中心地にも、同じ通りに4件も日本レストランがありますが、大盛況なのはこのお店。客層はとても良さそうで、単価は20ユーロくらいでしょうか。今回は食レポ風??でした。Reikoさん、最近行ったレストランで印象に残ったところはありますか?
Miya
Miyaさま
振り返ってみれば、今年の夏はそう暑くなかったような気のする日本です。でも、豪雨など異常気象が続き、このところ大きめの地震もあって、なんとなく不安です。
YAKITORO、おもしろい! スペインでは日本食は日本食として、そして気鋭のシェフはフュージョン料理を彩るアイデアとして、日本の食材や調理法を取り入れているんですね。日本酒を世界に広めようという動きが活発化していますが、日本の食材もいろいろな国のシェフによって、アレンジされていくのを見たいです。「ガリ」なんて、私は大好物だけれど、普段、日本ではメインになることがないでしょう? 日本では埋もれていても、外国人の目で見ると「ワンダフル!」なものを発掘して、Miyaさんと私で広めるビジネスとかいいかも(笑)
さて、YAKITOROで気になったのは「Salsa Mojo」。無類のパクチー、つまりコリアンダー、シラントロ好きの私は食いしん坊の想像の羽根がはばたきまくりました。
そして、夏の間に2軒、パクチーが山盛りの店に行きましたよ。1軒は神田にある、中国東北方料理の店「味坊」と、蒲田の佇まいが不思議すぎる台湾料理店「喜来楽(シライル)」 です。
味坊はパクチー、羊、クミン&自然派ワイン(1本2500円均一)、喜来楽はパクチー、ひき肉、タケノコ、紹興酒というかんじ。大雑把すぎるご紹介。どちらも、サービスといい、人懐こさといい、「モンゴル平原で出会った人はみな家族」的な温かさが心地いいです。
結局、日本人は中華系の味が大好き。きっとスペインにも中国料理店はたくさんあるでしょうが、日本の味も同じくらい各国に根づいてくれるといいなと思います。スペインの人々にとって、日本食のどこが魅力的なのでしょうね。とても知りたいです。私たちがスペイン料理を食べたいと思うのは、たぶんニンニクかな。あと適度な塩け。そしてトマト。やはり「旨み」に敏感な私たちは、旨み食材を使っている食事に惹かれるのだ!!と、勝手に結論してみました。
さて、食欲の秋にそなえ、腹筋、腹筋。
では、Miyaさん、楽しい週末を!
Reiko
コメント 0