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スペインの血のソーセージ「モルシージャ」 [肉]

tostada.jpg

Reikoさま

ゴールデンウイークもとうに過ぎましたが、Reikoさんは、どんなふうに過ごされま
したか? スペインも週末が被って5月1日から3日まで久々の3連休となりまし
た。どこか行きたい…と思いつつ、普段できない?というかサボっているあれこれで、
結局はマドリードでダラダラ過ごしてしまいました。

ところで、この前はせっかくスペインのエンブッティードスについて、書いていただい
たのにお返事が脱線してしまいましたね。Reikoさんが詳しく調べてくれたので、今
回はエンブッティードスの中でもスペインのMorcillaモルシージャを紹介しようと
思います。

この黒くてなんだか他とは違う存在感を放っているのがモルシージャ。豚の血から
作るソーセージです。主に12月頃、スペインの農村部ではマタンサというお祭りを
行うところがあるのですが、これは豚を屠殺して保存の為にハムやソーセージにす
る行事です。残酷にも感じますが、余すところなく利用するということで血もソーセ
ージにしたのだということです。
 
 
 
モルシージャ デ レオン.jpg
モルシージャ デ レオン
 
 
Reikoさんは、血のソーセージを食べられますか? 確かフランスにもありますよね。 
私はモルシージャ、大好きです。スペインには大きく分けて、三種類のモルシージャ
があります。一つは「モルシージャ デ ブルゴス」というお米入り、もう一つは玉ねぎ
入りの「モルシージャ デ アストゥリアス」、そして最後は「モルシージャ デ レオン」
は、ソーセージの形ではなくパテ状です。ブルゴス、アストゥリアス、レオンはいず
れもマドリードよりも北にある都市や地方の名前です。もちろんその他の地方でも
モルシージャは作られています。脂肪を多めに入れて燻製し、薄切りにして食べる
タイプもあります。

マタンサをしている場所では、それぞれに配合やレシピがあるようですが、私はバ
ルやレストランで食べたり、家でのおつまみや料理に使います。ただ、パテ状になっ
ているのはあまり見かけないかなぁ。例えば玉ねぎ入りは、白いんげん豆などと一
緒にスペイン風の煮込み料理には、欠かせません。このモルシージャと煮込み用の
チョリソソーセージを入れば、それだけでスペインの味! たくさんの香辛料を使っ
ていますから美味しいのですが、言って見れば「スペイン風の出汁」がでるわけで
すね。また、お米入りは輪切りにして焼いて食べることが多いです。バルではさっと
揚げて出すところもあります。血というと強烈なイメージですが、どのモルシージャ
にも実際には肉や脂身、香辛料もたくさん使われていてるので、臭みもなく、お米入
りなんかはモチモチした食感があります。
 
 

DSC_1641.JPG
左が玉ねぎ入り、右のごつごつしたのが米入りのモルシージャ 
 
 
実際に家で買うのがこれ。赤ワインやビールと合いますが、白やシードラにも良く合
うような気がするのは、私だけ?外はカリッと焼いて中はモチモチ、貧血の女子にも
お勧めです。
 
 
l-1729.jpg
モルシージャはブルゴスのSUSHIだ!!というポスター
 
 
そういえばブルゴスのモルシージャのこんな面白いポスターがありました。「モルシ
ージャはブルゴスのSUSHI。他のエンブッティードスは、嫉妬してます」、というよう
な意味ですが、スペインでもSUSHIは人気があるのでそれに引っ掛けているんで
しょうね。確かにお米を使っているし、SUSHIといえば巻き寿司を想像するスペイ
ン人が多いから、輪切りにしたモルシージャの形状が似てないことも…いや、やっ
ぱり似てないけど。

もし機会がありましたら是非お試しを〜!

Miya

 
 
from madrid to tokyo
 
 

Miyaさま

モルシージャ! おいしそうです。血のソーセージと言えば、フランスのブーダンノ
ワールが一番、身近かな。といっても、もちろんめったに食べませんが。りんごのピ
ューレと一緒に食べるのが定番のような気がします。
 
日本でもだいぶツボなスペイン料理が食べられるようになったと思っていたけれど、
モルシージャは私も食べたことないと思います。でも、検索してみると・・・こんな店
ありました。コリアンダー好きなので、すごく引力のある一品。本場にあるかはわか
りませんが…。
 
そして、お取り寄せもできる模様。さすが、「ハイ、食材室」! チーズをよく取り寄
せていますが、スペイン食材もあったとは気づきませんでした。Miyaさんのお手紙
にあった「スペイン出汁」が出るというくだりに釘づけになってしまったので、ぜひ買
って、煮込みにしたいです。

そして、こちらのお店など、もういんげんと煮込んだアストゥリアス風の缶詰になっ
ておりました。「すぺいん食卓」というお店。

血と香辛料とお米・・・モルシージャの味は未知です。でも、これを置いてあるス
ペイン料理店は本格的!と考えていいのでしょうか?  SUSHI?似てないことな
いと思う。逆にSUSHIがそこまでスペインに入り込んでいるのもちょっと嬉しいです。

5月は疲れが出る月ですが、モルシージャの煮込みでスタミナつけたいです! 
マドリードの暑さは一段落したみたいですが、夏はこれからが本番、赤ワインのソ
ーダ割り「ティント・デ・ベラーノ」が飲みたくなる季節ですね。


Reiko


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