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スペインのカルピス?夏においしい「オルチャータ」 [スイーツ]

オルチャータ屋.JPG
スペインの「オルチャータ」とは何か!? オルチャテリアに行ってみた!!


Miyaさま

猛暑お見舞い申し上げます!

昨日、とうとう冷房つけっぱなしで寝ました。ものすごい暑さです。コンクリートジャン
グルの都心に行くとクラクラして、緑に囲まれた自宅に戻るとホッとするはずなのに、
ここ数日はこの田舎でも熱いです。 

こんなときには冷たいビール!といきたいのですが、ビールは苦手だし、毎日がぶ
がぶ飲むわけにいかないので、昨年購入した自宅で簡単に炭酸水ができる道具を
利用し、もっぱら炭酸水を飲む日々です。先日は取材でハーブ屋さんに行き、大量
のハーブをもらったのでハーブシロップをつくりました。レモングラス、スペアミント、
ペパーミントのエキスを取り出し、炭酸水で割る。さわやか~。白バルサミコ酢とか、
シークァーサー汁とかもさわやか~。無糖の炭酸だから、カロリーも気にしなくてOK
なのです。

外出中に飲み物を買うことが多くなるのもこの時期です。日本のコンビニのドリンクラ
インナップってすごいですよ。甘くないフレーバーソーダとかも最近増えているし、微
糖とか微炭酸とか、そういったものが夏には多いですね。ファストフードチェーンもス
ムージーやフロートをがんがん出しています。私の注目は、バーガーキングの「スパ
ークリング エナジー カラーズ」。
https://www.burgerkingjapan.co.jp/release/pdf/PressRelease150602.pdf



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ファストフードでも今年は健康を意識したドリンクが続々!

 

色水みたいだけど、小松菜が入っていたり、ビタミンが入っていたりと美や健康を意
識した工夫がされているんです。

こんな特集もありました。http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20150716/210261/



domadoma.jpg
土間土間という居酒屋では、メイソンジャーでこんなおしゃれなドリンクを提案

 

今年はメイソンジャー(ご存じですか?)人気で、居酒屋にもこんなメニューが登
していま
す。右から2番目のドリンクは、赤唐辛子で金魚を表現しているんですって。
味だけでなく、見た目からも涼しくなります。


それから先日、オーガニック食材を量り売りしているお店で、ジンジャーエールミック
スというのを見つけました。香りがとってもいいし、辛さも最高!


スペインも猛暑が続いていると思いますが、暑さを吹き飛ばすとっておきの飲み物は
ありますか? やっぱりセルベッサ(ビール)? 日本のじとっとした夏はあと少なくと
1ヶ月は続きます。ぜひ、Miyaさんお勧めの飲み物を教えてくださいね。


Reiko




from madrid to tokyo 

 



 

レーチェメレンガータ.jpg
昔ながらのスペインの冷たいデザート「レイチェ メレンガーダ」(ミルクのメレンゲのアイス)



Reikoさま

日本も暑い日が続いているようですね。夏バテしていませんか。

Reikoさんが紹介してくれたドリンク、清涼感があって美味しそうだし、涼しそう。
ハーブシロップも試してみたいです。うちのハーブは、この暑さで枯れ枯れになってし
まいました。それからメイソンジャー、サラダやデザートにも使われているようですね。
スペインでもおしゃれなお店で時々見かけるようになりました。炭酸系も清涼感があ
っていいですね。


私自身はビール自体があまり得意ではありません。家にも置かな
いし、外でもビジネス以外ではほとんど飲まないのです。なので、この時期は、昨年
紹介したティント デ ベラノや冷えた白ワイン、ソフトドリンクだとレモンスライスを浮
かべた炭酸水かなぁ。


スーパーのオルチャータ.JPG
スペインの国民飲料?「オルチャータ」はもちろんスーパーでも売っています

 

そうそうおしゃれなTOKYO便りのお返事にぜひご紹介したいスペインならではのソ
フトドリンクがありました! おしゃれな流行の飲み物ではないのですが、オルチャー
タをご存知ですか? それは、スペインの伝統的な夏のソフトドリンク、いわばスペイ
ンのカルピス…?! 生成り色をした乳白色の豆乳のようなこの飲み物が、オルチャ
ータ・デ・チュファ(horchata de chufa)です。

チュファのレリーフ.JPG
オルチャータの原料、チュファをかたどったレリーフ 


オルチャータの起源は大麦を使った飲料
しく、名前もラテン語で大麦を意味する
ホルデウム(
hordeum)に由来しているというとですが、スペインでは大麦ではなく、
キハマスゲ(ショクヨウガヤツリ)の地下茎(
チュファ)の絞り、汁に水、砂糖もしくは
蜂蜜を加えて作られています。通常スペインでオルチャータと呼ぶ場合はチュファを
原料とするものだそうです。
 二十数年前の夏、初めてオルチャータを飲んだ時、
粉っぽくて生温く、その上、豆乳
が苦手だったためか「なぜこれを飲まなければいけ
ないのだ!」という気持ちになり、
今の今までスペインの食文化リストの中の
ペンディング項目だったのです。


オルチャータとファルトン.JPG
オルチャータと、スティック状のパン「ファルトン」。このパンをオルチャータに浸して食べます

忘却の彼方だったオルチャータ、今年はあることで飲むきっかけがあり、飲んでみる
と思っていたほど悪くなく、その辺を確かめるべく、思い切ってマドリードの
HORCHATERIAオルチャータ屋に行ってきました。ここでは、ほとんどの人がオルチ
ャータ にファルトン(farton)という棒状の菓子パンを注文します。そう、このファルトン
はオルチャータを飲む時には欠かせない相方で、オルチャータに浸しながら食べる
のだそうです。ゆっくりとオルチャータを味わってみると、牛乳のようなまろやかな味
わいと独特の香ばしい風味があり、 シナモン、アーモンド、やレモンのような香りが
感じられるような気がします。


オルチャータの入った鍋.JPG
オルチャータ屋さんに行けば、お鍋からコップに注いでくれるそう


このオルチャータ、スーパーに行けばパックやボトル入りが並んでいますが、この店
はもちろん手作り。大きな金属の蓋つき鍋のようなものに保存されていて、注文ごと
にかき回してはコップに注いでくれます。店の雰囲気といい、私が子供の頃あった昭
和の街の牛乳屋さんを思い出しました。そしてこの店のメニューを見てみると忘れて
いた懐かしい名前を見つけました。レイチェ メレンガーダ (LECHE MERENGADA)、
ミルクのメレンゲを固めたアイスクリーム。シナモンを振って食べますが、なんというか
昔のアイスを思い出す、さっぱりした味です。以前はスペインレストランのデザートな
どでも見かけていたのですが、もう長い間、この名前を見ることがありませんでした。
ますますノスタルジーを感じてのんびり!


次から次へと新発売される清涼飲料水もいいけど、夏にマドリードにいらしたら、オ
ルチャータとレイチェ メレンガーダをぜひ試してみてくださいね。


Miya



 



 



 


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鶏卵素麺をvi de gel とともに [スイーツ]

Fios-de-Ovos.jpg
鶏卵素麺、もとをたどればポルトガルの「fios de ovos」。
 
 

REIKOさま

日本のバレンタインデーはいかがでしたか?
スペインでは日本のようなバレンタインはなく、言うなればカップルの日です。チョコレ
ートのように特化して売られる商品はないようですが、赤やピンク、黄色などのバラを抱
えて街を歩くお兄さんたちをたくさん見かけました。「美しい彼女に」とカップルに売る
んですね。翌日になるとお兄さんたちは、見事にいなくなります。
 
ところで、1月の末に知人が日本から嬉しいお土産を持ちかえってきました。
REIKOさん、鶏卵素麺はご存知ですか? 子供の頃、どこかで食べた覚えがあるのですが、
どんな経緯だったかは全く覚えていません。ともかく不思議なお菓子だなぁと思ったこと
が印象に残っていたのですが、鶏卵素麺と再会したのはつい数年前のことでした。

実は、そのずっと前、初めてポルトガル旅行した時に、鶏卵素麺のルーツとも言えるお菓
子に出会いました。カステラや天ぷらのルーツがポルトガルにあるとは聞いていたので、
街のお菓子屋やレストラン、カフェで探してみるのはとても楽しみでした。その中にシュ
ガーグラスでコーティングされた三角錐?のお菓子を見つけて食べてみると、みるみる昔
の記憶が蘇りました。「fios de ovos(フィオス・デ・オヴォス=卵の糸)」というこの
お菓子、中はしっとりとしてかなり甘いのですが、記憶にある鶏卵素麺そのものでした。
そこで、慌てて大きなタッパーを探して壊さないようマドリードの自宅まで持ち帰ったの
です。
 
 
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ウエボス イラードはこんな包装で売っています。日本でもこんなふうに錦糸卵を売ってくれるといいのに… 
 
 
それから気をつけてみるとスペインにもこのような卵黄を使ったお菓子や食品があること
がわかりました。例えば、「huevo hilado (ウエボ イラード=糸状の卵)」。子供の頃、
ハレの日には必ず食卓にのぼる母のちらし寿司に使われていた錦糸卵のことです。スペイ
ンではスーパーや食材店でこんな風に売られています。料理の添え物やタパス、お菓子の
飾りにも使われます。お菓子ではなくておかずに近い扱いかな。色鮮やかなのは卵黄だけ
を使うからでしょうか。
 
 
 
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鶏卵素麺from福岡が、マドリードのMiyaさん宅に里帰り
 
 
 
そして、さっき書いた鶏卵素麺との再会は今から数年前のことです。ある方からのご縁で
現在の三代目当主松屋利右衛門さんを知り、偶然にも友人に日本から持ってきていた
だくことができました。こちらのものと決定的に違うのは甘さ。
本当に上品な風雅な甘さなのです。スペインで大甘なデザートに慣れているので、その繊
細さに驚きました。私が仕事をしているスペイン人の社長達に食べさせてみると、「うん。
これはデザートというより、赤ワインに合うね」とか、「いや、カヴァに浸して食べてみ
たい」と盛り上がり、「輸入は可能?見積もり取れる?」と言い出したのです。残念なが
らそれは無理。 

 
 
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vi de gel。これはゲヴュルツトラミネールですが、リースリングもあるそう。どちらも鶏卵素麺に合いそうです

 
 
それから今年の1月を含めて2度、鶏卵素麺はスペインの私のところに里帰りしてくれま
した。今回は、思い立って「vI de gel」 というスペインの甘いアイスワインと合わせて
みました。小さな器に盛り付けて冷えたワインに浸したのですが、とても上品なデザート
が出来上がりました。子供の頃、カステラの包み紙に書いてあった「南蛮渡来」の文字と
エリザベスカラーと髭が印象的な南蛮人のイラスト、思い出しました。そういえば金平糖
のルーツも南蛮ですね。心当たりがあるので、そのうちルーツを見つけに出かけてみます。
そのうちReikoさんと南蛮菓子のルーツを探す旅に行きたいですね。

Miya


P.S.
ところで、松屋利右衛門さん。お若いのにご苦労を重ねていらっしゃいます。いつかスペ
イン、ポルトガルに視察にいらしてくださるそうですが、その時のコーディネートはぜひ
私にとお願いしています。
 
 

from madrid to tokyo
 
 

 
 
Miyaさま

鶏卵素麺と甘口ワイン! 日本では到底、思いつかないような組み合わせですね。日
本の繊細な味とスペインの情熱的な料理のどちらも知りつくつMiyaさんならではの、
新しい鶏卵素麺の楽しみ方だと思います。

さて、鶏卵素麺と言えば九州。私には福岡に住むライター仲間がいて、九州にある「シ
ュガーロード」の旅に案内してもらったこともあります。イギリスの食研究家でもあ
り、腕のいい編集者でもあり、なにより食いしん坊仲間です。今回はその羽根則子さ
お呼びして、鶏卵素麺をお勉強してみることにしました。

私:羽根さん、このたびはありがとうございます! しかも、鶏卵素麺までいただい
ちゃいました。今日はいろいろおしえてくださいね。

羽根さん:
鶏卵素麺は、その字のごとく、卵を素麺状にしたもので、福岡県博多の銘菓として江
戸時代より知られています。製法は、沸騰させた砂糖シロップの中に、じょうろのよ
うな穴の開いた容器に卵黄をくぐらせて落とすというシンプルなもの。落とした卵黄
はそのまま細い状態で固まり、素麺のように仕上がります。鶏卵素麺は口にすると、
その甘さに驚かされます。甘党もびっくりするほどの大甘ぶりで、その甘さは数ある
お菓子の中でも最上級といえるでしょう。
 
 
 
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ナルホド、ナルホド・・・
 
 
 
私:マドリードに住むMiyaさんはポルトガルで食べたフィオス・デ・オヴォスは大甘
だったけど、松屋利右衛門は上品な甘さだと言っていますね。私もひとつ…お、砂糖
がシャリシャリしています。確かに卵の風味も手伝って、脳天を突き刺すほどの甘み
ではありませんね。ところで、鶏卵素麺もカステラなんかと同じく南蛮からやってき
たんですよね? 日本にはいつからあるんでしょ?

羽根さん:
はい、鶏卵素麺、そのルーツを探ってみますと、カステラなどと同様、安土桃山時代
にポルトガルから日本に伝来したお菓子です。当時の日本の海外への玄関口は長崎県
平戸。その後、江戸時代に長崎は出島にその役割が移りました。長崎に伝わったお菓
子がなぜ県を超えて福岡の銘菓になっているかと言いますと、当時の出島は貿易や文
化が繁栄していたことと関係し、ここには多くの人の出入りがありました。ここで鶏
卵素麺の作り方を教わったのが、福岡の菓子職人、松屋利右衛門でした。地元に戻っ
た松屋利右衛門は鶏卵素麺を製造し、藩に献上したところたいそう喜ばれ、福岡藩御
達の菓子商となったのです。そうして鶏卵素麺は献上菓子として知られることとなり、
今に伝わっています。
ところで鶏卵素麺はメキシコ、タイやマカオにもあり、大航海時代にポルトガル人が
伝えたもの。ちなみにポルトガルで鶏卵素麺は、フィオス・デ・オヴォスと呼ばれ、
これは金の糸の意。同じ細い紐状のものをポルトガル人は糸、日本人は素麺を表現す
るあたりもおもしろいですね。ちなみにポルトガルでは、そのまま食べるだけでなく、
ケーキのデコレーションにも使われるようです。
 
 
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ちょっと過剰包装?(笑) なかなか出てこなくて、ジリジリしてしまった石村萬盛堂の鶏卵素麺
 

私:なるほど当初は献上菓子だったんですね。ポルトガルって今でこそ、ひなびた田舎っ
て感じがするけれど、その昔の功績は感謝してあまりありますね。おかげで日本は今やお
菓子大国!
ちなみに羽根さんはどうやって鶏卵素麺を食べるのが好きですか?

羽根さん:
お茶の時間や食後にちょっといただくのがいいですね(量をたくさん食べる類のものでは
ないと思うのです)。併せる飲み物は抹茶、と言いたいところですが、家庭ではむずかし
いので、エスプレッソコーヒーとか(要は濃いコーヒーにするということ)、濃いめに淹
れたほうじ茶が好みです。お酒であれば、ブランデーやウイスキーあたりがいいかと思い
ます。

松野:
ブランデーに鶏卵素麺…うっとりです。今度はブランデー片手に福岡にうかがいますね。
ありがとう、羽根さん!



Miyaさん、羽根さんのレクチャーはいかがでしたか? 金平糖やかすてらのことも今度
聞いてみたいですよね。それよりなにより、羽根さんと2人でマドリードに行き、いろい
ろなお菓子について3人で探求したいものです!!


Reiko


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ポルボロンだけじゃない! スペインの素朴なお菓子たち [スイーツ]

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右下から時計回りに、ポルボロン、トルタ・ディ・サンティアーゴ、ロスコ・デ・ヴィノ、
パナジェッツ、そしてロスコの中身。
 
 
Miyaさま

 12月に入って、異常気象とも云うべく大雪が日本海側を襲っています。そんな中、念願の蟹食べまくりツアーを敢行、福井県に1泊2日で行ってきました。福井県ってちょっと地味でしょ? でも、おいしいものがたくさんあるんです。蟹やおろしそばが筆頭ですが、水ようかんというのも冬の風物詩。温かいお部屋で水ようかんを食べるのが福井流なんです。かくして、雪を眺めながら蟹を食べ、そばを食べ、水ようかんを食べ、お腹いっぱいの帰りの新幹線では「一本義」のワンカップを飲んで、福井を満喫です。
 
 
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福井のお友達の佐々木京美さんの「水羊羹」写真を借りました。冬に食べるんです!! 
 
 
この福井の水ようかんの、地味だけど黒糖が効いていておいしいかんじ、スペインの素朴なお菓子にも通ずるような…。マドリードでお菓子屋をのぞいたとき、ガストロノミーの世界を刺激するスペインとはまったく違う、地味なお菓子が並んでいてギャップを感じると同時に、昔ながらのお菓子が結局、みんな好きなんだな、と思いました。

日本では残念ながら、スペイン菓子はあまりポピュラーではないですよね。「ポルボロン」は聞いたことのある人もいるかな。あとは、Miyaさんに教えてもらったクリスマスに食べる「トゥロン」、チーズと一緒に食べるカリンのようなフルーツ、マルメロを使った「メンブリージョ」。
 
 
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これが「ドゥルセ・ミーナ」から届いたスペイン菓子セット 
 
 
日本では売っていないのかな、と調べてみると。茨城県にスペイン菓子専門店があったんです! 「ドゥルセ・ミーナ」という女性がオーナーのお店です。彼女はスペインの名匠、パコ・トレブランカ氏のもとで修業されたそうです。せっかくだから、焼き菓子7種のセットを取り寄せてみました。

巡礼地サンティアーゴ・コンポステーラ(行ってみたい!)のお菓子「サンティアゴのタルト」。

マスカットの甘いお酒を練り込んだという「ロスコ・デ・ヴィノ」

もともとは「動物の油脂」が名前の由来になっている「マンテカード」はポルボロンに似ているようです。

サツマイモ入り生地に松の実を加えた、カタルーニャで聖人の日(11月1日)に食べるおい祝いの菓子「パナジェッツ」。ネチャッとした食感が好みです。

マドレーヌみたいなこれは「トウモロシ粉のケーキ」。

Miyaさんにはおなじみのお菓子ばかりでしょうか? どうやらキリスト教にちなんだ祝日に食べるお菓子が多いようですね。スペインでどのように楽しまれているのか教えてください。また、Miyaさんのお気に入りやマドリードならではのお菓子があれば知りたいです。

お返事お待ちしています。

Reiko
 
 
 
from madrid to tokyo
 
 

 
 
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Reikoさま

バタバタしていたらクリスマスになっちゃいます。
お返事おそくてすみません!
美味しい蟹便り、そして水羊羹。なんだか不思議な取り合わせですね。
でも、とっても美味しそう。

マドリードも寒くなり、ガリシアをはじめ北からの海産物がまさにシーズンです。
私の店では1回に1kgのガリシア産生ウニを一日で売り切ります
というか予約販売なので、早い者勝ちです。
Reikoさん、ウニはお好きですか? お好きならぜひ食べさせてあげたいです。
 
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量り売りで買える山積みのお菓子!! 夢のある光景です 
 
 
ところで、Reikoさんが取り寄せた日本で作られたスペイン菓子、いかがでしたか?
この時期のスペインのお菓子と言ったら、もちろんトゥロンも有名ですが、必ず目にするのがポルボロン(polvorones)です。
スーパーやデパートにも山積み、好みのものを量り売りで買います。
 
 
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マドリードの市場のおじさんのおすすめはこの赤い包みのポルボロン 
 
 
Reikoさんが書いているようにポルボロンにも種類があり、私も買って見ることにしました。
市場の中にあるお菓子屋のおじさんに聞いてみると、この赤い包みのがお勧め。
「どうして?」と聞くと「尼さんが手作りしているからさ」ですって。確かに香料も強くなく、抜群のきめ細かさでした。実はいつも頂き物の大量生産品しか食べていなかったので、自分で買ったことはなかったのです。目からウロコでした。

reikoさんの言うマンテカは油分としてラードを使っています。ヘビーと思われるかもしれませんが、スペインでは一般的です。確か中華のお菓子にも油脂分としてラードを使ったものがありましたよね。
 
 
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クリスマスシーズンは各家庭でこうしたお菓子を買っておくそうです 
 
 
少し前は、この時期にスペイン人のお宅に行くと必ずと言っていいほど紙にくるまれたポルボロンやマンテカなどが置いてありました。コーヒーのお供に、また玄関先で失礼する時も「持って行きなさい」と包んでくれたりしたのですが、考えてみると私よりも年配の方ばかり、こんな風習はもうないかもしれませんね。

そういえば私がはじめてポルボロンを食べたのは、20代、東京で働いていた頃です。
同僚で友人でもあるクリスチャンの子と教会のクリスマスの飾り付けを見に行った時でしたね。その時はもっと小さくてホロホロと上品なイメージでした。

今度、家でも作ってみようと思っているのですが、ここしばらくは忙しいのでまた今度ご報告しますね。

 
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これがメンブリージョ。カリンの一種だから、喉にもいい!
 
 
そうそう、手作りといえば少し前にメンブリージョ(membrillo)を作りました。
このメンブリージョは、ハード、ソフト等どんなチーズとの相性も良いし、ナチョラルヨーグルトと一緒に、またローストした肉とも合うスペインの定番の一つです。
メンブリージョとは日本で言うマルメロで、カリンに似ています。
季節は9月から11月ごろまで、八百屋の店先に積まれます。
生で食べることはないのですが、砂糖と煮固めて羊羹のように加工されたものは、チーズ屋さんはもちろんの、スーパーや食料品店でも簡単に見つけることが出来ます。

そして、作り方はとても簡単。せっかくなので紹介しますね。
 
 
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まずはメンブリージョを削るように切る 
 
 
メンブリージョはゴツゴツして硬いのですが、皮をつけたまま芯を避けて削るように切っていきます。
重さを計り、同僚の砂糖と40%程度の水を用意します。
鍋に水とメンブリージョを入れて蓋をし、弱火で15分くらい煮ると串が通るくらい柔らかくなります。
そうしたらミキサーにかけます。裏ごしでも構いませんよ。
 
 
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砂糖と一緒に15分ほど煮たら、ハンドブレンダ―などでピューレ状に
 
 
私はスペインの家庭ならどこにでもあるブレンダーを鍋に突っ込んでペースト状にします。
鍋にピューレと砂糖を入れ、かき回しながら煮詰めていきます。

ブツブツ火山のように煮立ってきますから、火傷したり、焦がさないように気をつけて。
オレンジ色に色が着いて、煮詰まってきたら火を止めます。だいたい30分くらいかな。
あとは型に入れて冷ますだけ。ペクチンが多いので自然と固まってきます。
 
 
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型に流し入れて、冷蔵庫で保存。チーズなどと一緒に食べます 
 
 
冷めたら冷蔵庫で保存しますが、表面が乾かないようにオリーブオイルを塗ることもあるようですが、冷めたらラップを表面に密着させれば問題はありません。糖分も多いので日持ちもします。私はパウンド型で固めています。

このメンブリージョはペクチンを多く含んでいて整腸やコレステロールの低下にも良いと言われています。またカリンと同じで消炎効果もあるそうですから喉にも効くそうです。

reikoさんの福井の水羊羹ならぬマドリードのマルメロ羊羹、この冬は楽しめそうです。
ただし、私の場合はチーズと一緒のワインのお供ですけど。

Miya


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スペインの夏はフルーツづくし。ピエール・デ・サポって何? [スイーツ]

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日本ではお目にかかれない「パラグァジャ」。スペインの夏の味です 

Miyaさま



こんにちは。とうとう8月も後半入ってしまいました。夏は毎度の蒸し暑さの日本で、げんなりです。テレビの情報番組ではかき氷の名店がよく紹介されていますが、あんな大盛りのかき氷はもう無理、食べられません。真夏の楽しみと言えば、いろいろなフルーツを食べられることかな。



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数年前にフランスで見かけた、ペシュ・フラ。スペインのパラグァジャと同じですね 



Miyaさんはどんなフルーツが好きですか? 私は夏ならやっぱり桃! 日本の白桃のおいしさは、スペインをはじめ海外の人に自慢できると思います。一度、フランスで日本の白桃に似たペタンコにつぶれた桃をみたことがありますが、結局、食べる機会がありませんでした。先日行ったフランス料理店のランチには、ダージリンのジュレと凍らせた白桃のコンポートがデザートに出てきました。絶品!白桃は通常、ヴァニラの香りをかすかに感じるのですが、ダージリンと合せるとバラのような香りが漂い、一同大絶賛でした。



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堅いほどいい…とReikoは思うネクタリンと、バイオチェリー。チェリーみたいだけどプラムです



あと夏で楽しみなのはネクタリンです。できるだけ堅い、カリカリとした歯触りのものを探します。先日、表参道にあるアイスクリームケーキのお店「グラッシェル」(以前にもこのブログに登場しましたね)で、「バイオチェリー」という近未来的な響きを持つ、新種のフルーツのシャーベットをいただきました。ダークチェリーとプラムをかけあわせたものですが、生のそれはプラムそのもので果肉も黄色。でも、アイスクリームにするときれいなピンクになるのです(皮も入れるからかな)。ちなみにダークチェリーも大好物です。店頭に並ぶ時期がとても少ないので、八百屋さんの前を通るときは目を皿のようにして、あれば即買い。このストーカーぶりが功を奏して、今年はダークチェリーをたくさん食べることができました!



富良野の知人からはこの時期、メロンが届きます。イタリア料理のアンティパストで有名なのが生ハムメロンですが、スペインのおいしい生ハムも同じように食べたりするのでしょうか? 



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バカンスでフランスに帰郷している友人から「いちご自慢」のメールが届きました

そして、フランスに里帰りしている友人からは「最高!」というコメントともに、イチゴの写真が送られてきました!! この時期にイチゴ? うらやましいな。海外の人って、日本人ほどイチゴのランクが高くないでしょう? それはやっぱり1年中食べられるから? それともおいしくないから? まあ、タイなどに行くとりんごが11000円くらいで売っていて、お金持ちのフルーツになっていたりするから、国によってフルーツへの憧憬度、愛着度は違うのでしょうね。



Miyaさん、ぜひスペインのフルーツについて教えてください。スペインならではのフルーツってあるのですか? スペインに行ったときにぜったい食べたほうがいいものがあれば、ぜひ知りたいわ。



では残暑厳しい東京より愛をこめて。残り少ない夏をお楽しみください。



Reiko



 

from madrid to tokyo

 

 



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スペインの果物屋さん。スペインに行ったら、ぜひいろいろな種類を試してみて! 



Reikoさま



ほんとに気がついたらお盆も終わって、夏も終盤ですね。今年の夏は、仕事の都合でマドリードを離れることが出来ませんでした。お店の方は、市場もバカンスモードで暇になるので、できるだけのんびりとを開けていたのですが、8月14日から17日まで15日の祭日を挟んでお休みしました。どこにも出かけず、朝はプール、昼はワイン付き、食後はシエスタ…。書いてみると贅沢ですよね。バカンスに行ってもすることは同じなので、まあいいか。



そう、今回はフルーツでしたね。夏になると私は本当にたくさんフルーツを食べます。



スイカ、メロン、各種の桃やいちじく、マンゴーにキウィ等を毎日食べています。夏だけではないのですが、スペインの果物を見て一番に感じるのは、美味しさとその甘さ。今は時期ではないけれどザクロがこんなに甘いなんて、知りませんでした。日本にいる間は酸っぱいものだとばかり思っていたのです。



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これが夏においしいスペインのメロン、「カエルの皮膚」



その中でも夏に一番よく食べるのは、メロンかなぁ。スペインでメロンと言えばピエール・デ・サポ(piel de sapo)とよばれる素朴な少し瓜のような味のメロンです。1個がだいたい2kgから3㎏はありそうです。名前のピエール・デ・サポと言うのは「カエルの皮膚」のこと。皮がゴツゴツして色も蛙のようでしょ?



そして、果肉はしっかりしていてやや固めです。日本の高級メロンのような果汁いっぱいの香り高いものとは少々違いますが、スペインの夏には欠かせません。メロンのほとんどが水分ですが、ビタミンAEも含まれていて、身体の酸化を防ぐそうです。一週間、朝食をメロンだけにするとその利尿作用から毒素を排出して、シミの予防、コレステロールも下げてくれるのだそうです。…と言うのは雑誌からの知識ですが、確かに夏は身体も冷やしてくれるに最高の果物かもしれません。そして、サポはお値段も安いのです。



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ピエール・デ・サポの中身はこんな感じです



昔は、夏になるとトラックに山に詰んだスイカやメロンを道端で売っている人達をよく見かけました。「前の晩に畠から盗んできたジプシーだよ」なんて教えてくれるおじちゃんやおばちゃんもいましたが、とびきり安い投げ売りのメロンやスイカ、売れてましたね。マドリードの南にはこの時期になるとメロンとスイカの直売所のような場所もありました。ある年にそこで買って来たという大きなスイカを頂いたのですが、切ってみたらグズグズに熟れていてびっくり、なんて思い出もありました。



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パラグァジャ近影! 白桃に劣らないおいしさとか…食べたいなぁ



それからいろいろな種類の桃もよく食べます。黄桃やスモモもたくさんありますが、REIKOさんが書いていた潰れたような桃、「パラグァジャ(Paraguayoa)これが美味しいんです!甘くて香りもあり、ジューシー。日本の白桃にも近いかもしれません。



以前に調べた事があるのですが、この桃は日本では蟠桃は「ばんとう」と呼ばれていて中国が原産だそうです。そして旬は10月頃とか。もし東京で見つけることができたら。ぜひ試してみてくださいね。



ちなみに昨日の私の夕食は、いちじくをたくさんと桃が2個。それから美味しいオリーブオイルと塩をつけたパン。夏の夕食はほとんど私だけなので、こんなメニューばかりです。
色とりどりの果物に囲まれた食卓!夏の幸せを感じます。料理しなくてもいいしね。



Miya


タグ:スペイン
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スペインでもブーム!? ナタ(エッグタルト)に注目 [スイーツ]

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      東京ではポルトガル料理店「クリスチアーノ」がエッグタルト専門店がオープン

 

Miyaさま

台風一過で猛烈な暑さの東京です。エルニーニョ現象で当初は「冷夏」と予想されていましたが、その話はなかったことになったようです。今年も例年より暑い夏になりそうです。

東京に「クリスチアーノ」というポルトガル料理店があります。なかなか予約のとれないお店なので、まだ行っていません。「行った?」「私はまだ」「行ったよ、最高においしかった」「あのシェフ、タイ料理の店も出したんだって」…と、食いしん坊の間では似たような会話が交わされていると思います。「で、エッグタルトの店のほうは行った?」と聞かれ、どれにも行けてない私はがっくりしていました。すると、ある日友人が、「デパートの催事場に出店してたから買ってきたよ!」と、エッグタルトをおすそわけしてくれたんです!!

 

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バンコクの市場にもエッグタルト店がありました

 

パイ皮がサクサクして、カスタードはとろとろ。普通のパイよりザクザクしている感じなので、バターでははなく、ラードとかを使っているのかな? そういえば、タイに行ったときにも、市場にエッグタルト専門店が出ていました。やっぱりブーム再来? スペイン生まれと誤解されている方もいるみたいですが、ポルトガルなんですよね。でもお隣の国だから、スペインにも似たようなお菓子があるのかしら? やはり卵と牛乳でできたカスタードクリームのお菓子って、シンプルなだけにどの国にも似たようなお菓子がありますね。スペインにもクレーム・カタラナというプリンのようなデザートがありますね。フランスにもタルトにカスタードクリームのようなものを流し込んだフラン・ナチュールというお菓子があって、お菓子屋はもちろん、パン屋でもよく見かけます。もちろん日本でもプリンやカスタードクリームたっぷりのシュークリームは定番中の定番のおやつですものね。

スペインにエッグタルトはあるのでしょうか? または似たようなお菓子? カスタードクリームのお菓子もあれば知りたいです。

 

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サクサクとろとろのエッグタルト。古今東西嫌いな人はいないはず!

 

一度はつくってみたいエッグタルトですが、「パイ生地を渦巻き状にしてからスライスし、それを型に入れていく…」と本にあったのを読み、シンプルな味わいのお菓子こそ、手間がかかっているのだな、と諦めてしまいました。

そろそろスペインでは赤ワインのソーダ割り、「ティントデベラノ」がおいしい季節でしょうか? 今日は金曜日、私もティントデベラノで一杯やっちゃおうかしら。

では、よい週末を!

 

Reiko

 

from madrid to tokyo

 

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マドリードにできたナタ(エッグタルト)のチェーン店

Reikoさま

 

暑中お見舞い申し上げます。日本だと暑中お見舞いは終わって、もう残暑お見舞いでしょうか。どちらにしても夏の挨拶をしますね・・でも、最近のマドリードは、日中3738度まで気温が上がってはいますが、何となく夏の感じがしないのはなぜかなぁ。それでも、7月になるとスペインはバカンスシーズンとなり、私の店のある市場も閑散としてきます。ようやく日の傾き始める午後8時頃になるとテラスは人でいっぱい。夕食前のアペリティフやおしゃべりを楽しんでいます。

こんな時、私にも心に余裕ができるのか、何となく家で気になっていたレシピを試したり、気になっていた片付けをしたりします。で、なんと偶然にもReikoさんの書いていたエッグタルト( PASTEL DE NATA)を何度か試作しています。そう!これはポルトガルのお菓子です。スペインでは見たことがなかったのですが、最近マドリードにはチェーン店が出来ました。何度か買ってみたのですが、まぁまぁというところでしょうか。

 

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隣の国、ポルトガルもスペインに劣らず魅力的

 

実は私、大のポルトガルが好きで、数年前までは年に一度は旅行していました。なんでだろう…ポルトガルの人はスペイン人に比べると静かなんですよ、頑固だけど。同じイベリア半島なのにスペインのように乾いていなくて、ホッとするのです。そしてリスボンに行った時に必ず立ち寄るのが「CASA PASTEL DE BELEN」。このエッグタルト、修道院以外で初めて作ったのが、このベレン洋菓子店だそうです。ポルトガルに行くと街中のおかし屋さんやカフェでこのお菓子を食べることが出来ますが、ベレンと店の名前をつけているだけあって、一味違う気がします。

 

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天ぷらみたいなこれ、鶏卵素麺のルーツ、fios de obos(卵の糸)

 

ベレンのようにいきませんが、私はこんな風に作ります。市販のパイ生地を買って来て、固くぐるぐる巻きます。等分に切ったら麺棒で伸ばしてタルト型に貼り付けます。これでよりパイの層が増えますからサクサクにできるのですね。ポルトガルのものは、確かにバターではなく、ラードを使ってるかもしれませんね。

 

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Miyaさんは冷凍パイシートを使うそうです

 

次に鍋にミルクと生クリーム(NATA)、砂糖、小麦粉、卵黄、塩ひとつまみを入れてよくよく混ぜます。卵はできるだけ黄身の大きい良質なものを使うと出来上がりの色も味もグレードアップします。よく混ざったら、レモン汁を半個分、シナモンスティックを1本入れて弱火にかけ、混ぜ続けます。ふつふつと煮立って、しっかりしたとろみついたら出来上がり。そのまま冷やして下さい。後はタルト型に入れて200度のオーブンで焦げすぎないように焼くだけです。

 

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  おいしそう!Miyaさん作のエッグタルト

出来上がったらパウダーシュガーとシナモンパウダーを混ぜたものをかければポルトガルの味! さて東京のエッグタルトとくらべてみたらどうでしょうね。

 

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お菓子もあるけど、ピッツァやお惣菜もある!左のメニュー表に注目です

 

そうそうポルトガルでは、スペインのBARのような店はあまり見かけませんBAR文化はスペイン独特なんですね。そのかわり立ち飲みの酒屋やたくさんのカフェがあります。カフェには、このエッグタルトの他に各種のケーキや菓子パン、そしてコロッケまであるのです。コーヒーのお供に小さなクリームコロッケもありですよ。そしておかし屋さんの数もスペインよりずっと多い気がします。

キリスト教と一緒に日本に渡った食文化、カステラや天ぷらは有名ですが、鶏卵素麺のルーツもポルトガルなんですね、いつか事情が許せばポルトガルにも住んでみたいなぁ・・なんて、私密かに思っています。

今回はポルトガルへのバカンスを思い出してお便りしてみました。Reikoさんの今年のバカンスは?

 

 

Miya


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El Herado! スペインはソフトクリーム!東京はアイスクリームケーキ! [スイーツ]

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ありそうでなかったソフトクリーム。スペインでまず登場したのはこのヨーグルトソフトのチェーン「llaollao」

Miyaさま

Hola! Me encanta el helado…これでよかったかしら? 学生時代に少しだけ勉強したスペイン語の中でわずかに覚えている単語です。「オラ!」は「やあ!」、もうひとつのほうは「私はアイスクリームが好きです」ですよね? 今回はアイスクリームの話などいかがでしょうか?

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表参道「Graciel」はアントルメ・グラッセ(アイスクリームケーキ)の専門店。ぜーんぶアイスクリームです

昨年、日本でも珍しいアイスクリームケーキのお店が表参道にオープンしました。「Gracielグラッシェル」というのですが、そこの夏商品の発表会が先日ありました。見た目だけでなく、中身にもいろいろな工夫をほどこし、ケーキとはまた違う楽しみ――口どけや意外な素材の組み合わせ――があって、とてもおいしかったです。

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左が「リコピン」。そしてこの夏、登場する新作アイスクリームケーキ

青リンゴのタルト、「リコピン」と名づけられたトマトのシャーベットが意外なおいしさのケーキ、夏にぴったりのトロピカルな「マンゴーパッション」、そしてバナナ、マンゴー、パッションフルーツ、ココナッツのアイスクリームとホワイトチョコレートの土台に女性が涙しそうな「ソレイユ」。

RIMG4415 (765x1024).jpg 作っているのはこの方、江森シェフ。スペインでそのうち彼が話題になるかも

アイスクリームケーキだけでなく、作り立ての“生アイスクリーム”もあります。日本の柑橘類を使ったもの、パンプキンシードの油を使ったもの、定番のミルクなど。本当にいくらでも食べられてしまいそうな危険なお店なのです。

thumb_200_20140421_1[1].jpg 出た!ハーゲンダッツの野菜味

もちろん、こんなアイスクリームはしょっちゅう食べられるものではありません。普段、贅沢するなら、やはりハーゲンダッツ。日本のハーゲンダッツはとても珍しいバリエーションの開発が上手で、今年はとうとう野菜のアイスクリーム、「トマトチェリー」と「キャロットオレンジ」が登場するみたいです。

 main[1].jpg 出た!ガリガリ君ナポリタン味

ハーゲンダッツもたまの贅沢です。庶民にお似合いは「ガリガリくん」。いろいろがんばっていますよね。コーンポタージュ味、傑作でした! クリームシチュー味は食べていません。最近、ナポリタン味も出たそうです。ふつうのソーダ味も捨てがたいのですが、ヨーロッパやアメリカでは意外にソーダ味のアイスキャンディって見かけないような気がします。

Miyaさんのお気に入りアイスクリームや、アイスクリームショップはありますか? 日本だとワッフルやパンケーキのアイスクリーム添え、アメリカならアップルパイやピーカンパイのアイスクリーム添えがポピュラーですが、スペインには「アイスクリームを添えるのが定番」というデザートはありますか? そして、まさか抹茶アイスクリームがスペインに上陸しているということはないですよね??? だったら嬉しいのに。

私が記事を書いている、「so good」という製菓専門誌には姉妹雑誌に「helado」とかいうのがあるらしいです。ということは、スペインのアイスクリーム業界は活気があるのでしょうか? 

日本はまもなくゴールデンウイーク。Miyaさんにならった「トリハス」に挑戦して、アイスクリームと一緒に食べようかな。高カロリーなんて怖くない!
では、お便りお待ちしております。


Reiko

from madrid to tokyo 

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バニラアイスクリームとおいしいエキストラバージンオリーブオイルでスペインなデザート完成!


Reikoさま

すごい。すごい。スペイン語ですね! 私もアイスクリーム大好きです。 やはり東京はすごいわぁ。美味しそうなアイスクリームケーキですね。私、アイスクリームケーキと言えばビエネッタというイメージしかありません。今は昔ですねぇ。

大好きなトマトのアイス、リコピンも美味しそうですね。スペインには安くて美味しい完熟トマトが手に入るはずですが、まだ見たことがありません。そういえば、オリーブオイルのアイスクリームがあるらしいと聞いたことがありますが、まだ出会ったことはありません。でも、バニラアイスに香りの高いエクストラバージンを少量落とすと、思いがけない上品なフレーバーになりますよ。ご存知でしたか?

私の日本での思い出のアイスクリームはサーティーワンです。昔、昔のその昔、高校生の私はほぼ毎日通っていて、「一番好きなものは?」と聞かれると「サーティワンアイスクリーム」と答えていたのです。あの頃は、あんなに脂肪分たっぷりのアイスクリームはなかったし、一ヶ月毎日違うフレーバーが楽しめる、フレーバーアイスの先駆けだったかもしれませんね。

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スペインでもやっぱりジェラート屋さんはいっぱいあります

ところで、マドリードには、いわゆるジェラート屋さんはいっぱいあります。私は、このスペインのジェラートチェーンはあまり好みではなく、いつの間にかアイスクリーム自体もそれほど食べなくなってしまいました。ところが、ここ5.6年前からハーゲンダッツのお店も見かけるようになりました。残念ながらあの抹茶アイスはないのですが、美味しいフレーバーアイスが楽しめます。確かに安くはありませんけど、やっぱり美味しいわぁ。

そして、スペインでも、例えば日本レストランなどに行くと抹茶アイス、小倉アイスを食べることができますよ。実は私の店にも抹茶アイスを置いています。ただ、これは正直に言って日本の抹茶、小倉に比べたら少々な残念な仕上がりです。これは、ほとんど地元のアイスクリーム屋さんが見よう見まねで作っています。もっとグレードの高い抹茶を使えば…とか、余計な香料はいらないんだけど…なんて思うこともありますが、これは仕方のないことですよね。

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llaollaoのヨーグルトソフト。「ペケーニャ(スモール)」だと1トッピングで2ユーロ70セント

そして、ここ数年で衝撃的だったのは、スペインでソフトクリームも食べられるようになったことです。何しろ数年前までスペインにはソフトクリームは殆どなかったのです。今では、マックやバーガーキングでも売っていますが、最近、増えたのがヨーグルトソフトのチェーン店です。グリーンのカラーの目立つllaollaoが初めでしょうか。「こういうのが食べたかったんだよね」と一時はかなりハマっていました。注文の方法は、メインのアイスの大きさを決めたら、トッピングを選びます。ソフトの大きさ、トッピングの種類により値段が変わってきます。気が付くとすぐに同じようなチェーン店ができ、そして新鮮味もなくなり、よく考えるとかなり割高。ということで、最近はあまり買うこともなくなりましたけど。

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こちらもスペイン発のフローズンヨーグルト「Smooy」。スムージーもありますね

あたらめて見てみると…マドリードの中心地にはかなりの数のアイスクリームのお店ができています。どこもそこそこの繁盛。これからの季節はもっと売上も上がることでしょう。時々、仕事でいく食品のフェア、業務用ですが美味しいアイスクリームや珍しいフレーバーに出会うこともあります。でも、まだまだ市場にはでていないようです。これからですね。

Reikoさんに言われて、今年はまたお気に入りのアイスクリーム屋さん探してみます。それにしてもリコピンアイス、スペインでもだれかつくってくれないかなぁ。

Miya


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スペインのイースタースイーツ「トリハス」 [スイーツ]



スペインのイースター休暇は、2014年は4月14日。卵型のチョコレートはおなじみです



Reikoさま

お元気ですか?





4月になり、日本の桜便りをたくさんいただきました。どれもとても美しい写真ばかりでその場にいるような気持ちになりました。


Reikoさんはお花見行かれましたか? スペインでは日本のようなお花見の習慣はなく、ただ花を眺めるだけ。春を感じてなんだか心も身体もぐっと伸びをするような気分になるのですが。







アーモンドの花が満開



できれば咲き誇るアーモンドの花の下でお弁当に美味しいワインと考えるのは食い意地のはった私だけかな。焼き鳥とワインの屋台だしたら売れるのになぁなんていつも思ってしまいます。スペインは3月末に夏時間に変わり、夜が長くなりました。





春の風物詩。ウィンドウに並ぶ卵のチョコレート



そして今年は14日からセマナサンタ(semana santa) イースターになります。







うさぎちゃん!愉快なチョコレートがいっぱいになるこの時期のスペイン




セマナサンタは日本語だと復活祭なので、新しい命のシンボルである卵が主役なんですね。この時期には、たくさんの卵やウサギをかたどったデコレーションを見かけるようになります。


でも、なんでうさぎなんでしょう??


イースターの女神が引き連れているのがうさぎ。そしてウサギは繁殖の象徴でもあるからとか、庭で飛び跳ねているウサギがイースターの卵を探しているように見えたから、などという説を聞きましたが、ヨーロッパ内でも諸説あるようです。でもね、お菓子屋さんでウサギと卵の形のチョコレートがディプレイされているのを見ると、それだけでセマナサンタだなぁと思います。







イースターになるとこんなポスターが貼られるマドリード


それから、セマナサンタと言えば「トリハス」。聞いたことありますか?言って見ればスペイン版のフレンチトーストのようなものです。この時期になるとお菓子屋やパン屋のウィンドウにはトリハスやそれ用のパンがならびます。これ、簡単なので作り方を紹介しますね。







チキンカツ?? いえいえ、これがトリハス






使うパンは、スペインではトリハス用として出回っていますが 、外側がツルツルしているフランスパンみたいな物と食パンのような物もあります。普通のパンでしたら、少し古くて硬くなったものを使いましょう。2cmくらいの厚さに斜めにスライスしておきます。


鍋に牛乳と牛乳の約10%の砂糖、シナモンスティック、レモンの皮1/2個分を入れて、かき回しながら煮たてます。


沸騰したら30秒ほどで火を止め、お皿に並べたパンにかけて浸します。全体にミルク液が回ったら、たっぷりの溶き卵にくぐらせて、オリーブオイルできつね色になるまで揚げます。ここで焼いたらフレンチトーストだけど、スペインを感じたかったら揚げてくださいね。




揚げたあとには、シロップに漬ける!!






このあとたっぷりの甘いワインシロップやシュガーシロップにどっぷりつけるのがスペイン風かな。そして上からシナモンシュガーを振ります。


ぷよぷよしてシロップをたっぷり吸った甘すぎる[exclamation]パンにシナモンの香りまさにスペイン。


どうぞお試しを。






Miya





from madrid to tokyo




Miyaさま





目黒川の桜。とにかくすごい人でした…






Miya
さま


 


忘れかけた頃にやってきた花粉症に、今日はすっかりやられました。ウキウキするはずの春も、花粉の飛ぶ量が多くなってきた最近はキョーフです。 でも、行ってきましたよ、お花見! 電車から見える多摩川沿いの桜も、目黒川沿いの桜も、出張先の名古屋から三重に向かう高速道路の桜も、そして江の島の並木道の夜桜も。とにかく今年は(私の)予想より早い開花で、落ち着いた気分で眺めた覚えがない・・・。



「トリハス」って、名前からしてなんとなくタパスの一種で、お酒に合いそうなイメージ。でも、その正体はスペイン版フレンチトーストとは!! 日本でもドーナツ、パンケーキの流れで、アメリカンな朝食メニュー流行にのってフレンチトーストの人気がじわじわときています。



でも、トリハスはすっごく甘いそうですね。これを甘いワインと一緒に食べるとか…? イースターだけでなく、朝食の定番にはならにのですかね? だって、スペインに行ってもその時期じゃなければ食べられないのでしょ? と思ったら、こんなお店がありました。http://gospain.about.com/od/madrid/ss/madrid_austrias_8.htm

どうやらトリハス専門店みたいです。Miyaさん知っていますか?



まずはもうすぐ始まるGWに手作りトリハスに挑戦です!





Reiko









スペイン人のおやつ時間「メリエンダ」 [スイーツ]



スペインのお菓子屋さん。クッキーがいっぱい。それぞれの名前を読むのも楽しい! 
ガレッタ、ビスコチートス…クッキー?というのもある



Miyaさま

こんにちは。日本は早い梅雨入り宣言があったものの、晴れの日が続いています。
とはいえ、ムシムシの毎日であるのは、例年の梅雨と同じです。
やたらにシュワシュワしたソーダやお酒が飲みたくなります。


  
左は380円、中央は1600円!! 右のは私のバナナ豆乳パンケーキ


今回はスペインの「おやつ」について聞きたいと思います。
日本はここ数年、パンケーキ人気が続いています。ハワイ系のパンケーキ店など連日、
行列のようですが、値段が高すぎます!! 

ただこのような専門店以外でも、カフェやコーヒーチェーン店でも
高レベルなパンケーキが食べられるようになったのは、パンケーキ好きには嬉しい! 
値段は1000円くらい違うけれど、どちらも注文後に焼き上げてくれるのです。


そうそう、昨日は紫陽花を見に行った鎌倉で、
「どら焼きソフト甘辛ソースかけ」なるものを食べました。
パンケーキにも似たほわほわのどら焼きをカップに入れ、
ソフトクリームを絞ったもので、あんことの相性もよく、なかなかなものでした。
甘辛ソースとは、みたらしだんごにからまったアレですね。



メリーチョコレートの“クランチ”


そして、最近のヒットなおやつだったのがコレです。
ナッツやフルーツ、シリアルなどをチョコレートで固めたおこしのような一口菓子。
パッケージもかわいいし、フレーバーは10種類以上。
しかも、それぞれ微妙に食感が違うのです。
トマト味というのが珍しかったな。写真は南国ココナッツ味です。
日本でお菓子をヒットさせるなら、味と同じくらいデザインが大切です。





それから、おまけは「ゆるキャラ」おやつ大集合。
近くのスーパーで熊本県の物産展がありました。
レモンキャンディにいちご味のラスク、れんこんチップに
とんこつラーメン味のポテトチップ。

それにしても、ポテトチップの種類において、日本は世界一なのではないでしょうか? 
大手の湖池屋からは、最近、他社とのコラボものをいろいろ出しています。
チキンラーメン味、日清やきそば味、梅塩昆布味。
さらには、ピッツァ・マルゲリータ味やジャーマンポテト味、関西だししょうゆ味、
のりキムチ味なんてのも。
http://koikeya.co.jp/potatochips/
http://www.calbee.co.jp/chips/product/index.html


スペインにはパンケーキのような、ホームメードのおやつはありますか? 
おやつの定番ってなんでしょう? ジャンクなスナックで人気なものはありますか?


Reiko


from madrid to tokyo




スペインのパンケーキはホイップクリームとチョコレートソースが定番


Reikoさま


そうそう日本は梅雨ですね。そして、鎌倉に行かれたんですね!
私の地元、鎌倉のしっとりした紫陽花の花や緑・・美しい光景を思い出します。
どら焼きも美味しそう。
ただね、私の知っている頃の鎌倉、スイーツでもレストランでも
大きく成功しているのは東京資本。地元企業はのんびりしているんですよね。
ま、そこがいいのですけど。


マドリードでは夏になると、よく言葉に「セコ!セコ」(SECO! SECO!)
というのがあります。
「乾燥している、乾いている」という意味ですが、本当に乾いています。
今になってみると梅雨も懐かしい贅沢な私です。


ところで、日本のパンケーキブームは少し前から気になっていました。
世界一の朝食と言われている店のレシピというのを検索して
リコッタチーズ入りのパンケーキを何度か作ったこともあります。
スペインでも、ファミレスともいえるVIPS(ビップス)で食べられるし、
バルでトルティータス(TORTITAS)としてメニューにのっています。
ほとんどが生クリームにチョコレートソースが山盛り。素朴でしょう?
私の個人的好みは神田万惣のホットケーキなのですが、かなり程遠いですね。


ところで、Reikoさんにおやつと言われて少々考えてしまいました。
スペインておやつ…日本のようなおやつって食べたっけと。
スペイン語でおやつに相当するメリエンダ(MERIENDA)という看板をだしているレストランを時々見かけます。

昼と夜の営業の間のいわいるアイドルタイムに店をあけて
飲み物とつまみを出したりするようです。
また、さっきも書いたVIPSに行けばまさに昼食と夕食の間のメニューは
パンケーキにパフェのようなものもありますね。



プリングルス、チートス、ドリトス。日本でもおなじみなスナック菓子が!


子供のおやつについて考えてみると…。
小学校は親が学校まで子供を迎えに行くのが当たり前のスペインでは、
迎えに行く時にポテトチップや小さめのボッカディージョを持参して
家に帰る道すがら食べさせているのが普通でした。

なんとなくおやつというと「3時のおやつ」の甘いものをイメージしますが、
食後にきっちりデザートを食べるスペインではあまり必要ないのかな。
どちらかと言えばメリエンダは間食かも知れません。
昔は5食が当たり前と言われたスペインの食事で、
朝昼晩以外の間食がメリエンダと言われるおやつなんですね。


 

クッキーにウエハスの数々。どこか懐かしい感じがスペイン風?




スペインと日本のおやつ事情の違い、面白いですね。
でも、確かにスペイン人の家でコーヒー飲んだりすると、
クッキーだのポテトチップだの出してくれます。
ということで、見てください!
スペインの素朴なクッキーの数々!!

また生ハムやチーズとハム、ヴィネガー、塩にオリーブオイル、チリ風味もある
スペインのポテトチップも中々のバリエーションですよ。プリングルスもあるし・・
スペイン土産に生ハム味のポテトチップ、いかがですか?


Miya




お知らせ
スペインと日本のフードビジネスのサポートやマドリッドを中心としたスペインの日本食スペイン料理、スペインのレストランや展示会の取材等、食に関するお仕事のお手伝いをいたします。

お仕事の依頼はまでご連絡くださいませ。
latiendademiya★gmail.com
(★部分に@をお入れ下さい)







心惹かれるスペイン菓子! 大きくて甘い、でも素朴さが魅力的です  [スイーツ]


マドリードの老舗お菓子屋さん「カサ・ミラ」。いつまででも見ていたい!!


(手紙を書いてかアップするまでに1ヶ月かかってしまいました。話のズレ感お許しください…)

Miyaさま

 11月に入って、一気に冷え込みはじめた東京です。先日まで、お菓子屋さんもパン屋さんもカボチャ商品充実中!ハロウィーンがすっかり根づいたようです。カボチャ、そしてさつまいも、栗。秋は女性が大好きな味覚が満載です。

 Miyaさんの住むマドリードの秋の味覚といったら、なんですか? 日本ではカボチャのタルト、カボチャプリン、カボチャロールケーキ、スイートポテト、スイートポテトパイ、岐阜県の栗きんとん、モンブラン、栗むし羊羹…などなど、和洋ともにお菓子界は大盛り上がり。

 先日、スペインの製菓専門誌の取材で、東京・三軒茶屋にある「プレジール」の捧雄介シェフの取材をしました。バラの香りのお菓子や、チョコレートとレモンのケーキなど、クリエイティブなケーキに交じり、ハロウィーンのためのお菓子が並んでいました。


「プレジール」のハロウィーンケーキ。また来年ね(泣)


 捧さんをはじめ、いつのまにか取材するシェフが自分よりずっと若くなってきました。そして、「ああ、お菓子業界も時代が変わってきたな」とつくづく感じる今日このごろ。
幼い頃にはバタークリームのケーキが主流でしたが、チーズケーキブームが来て、イタリアンデザートブームもあり、ベルギーのワッフル、ハワイのタルト、フランスのショコラ…と目まぐるしく日本のお菓子業界は流行を生み出してきましたが、時代を超えて残っているものは、それほどないんです。



これは同じく「プレジール」の栗とラズベリーのケーキ。組み合わせが新鮮!


 今ではコンビニスイーツのレベルがものすごい上がっています。プレミアムロールとか、150円であなどれないおいしさなのです。



ローソンの「プレミアムロール」…いろいろなバージョンあり


 マドリードに行ったとき、お菓子屋さんをのぞきましたが、ずいぶんとレトロなかんじでした。かわいらしい制服を着た売り子さんが、紙と紐で器用にお菓子を包んでくれたのが印象的でした。エル・ブジ(エル・ブリ? どちらが本当?)のあるスペインには、田舎っぽい素朴な顔、最先端の革新の顔、2つあるけれど、ふだんのおやつはどんなものなのでしょう? Miyaさんによると、スペイン人はかなりのチョコレート好きみたいだけれど、オシャレなチョコレート専門店とか、ケーキ屋さんもあるのですか?

 お菓子の話は楽しいけれど、増えるばかりの体重も無視できません。最近、カーヴィーダンスで少しでも食べた分を消費する努力をしている私でした。
 お返事、楽しみにしています!


Reiko

ついでに、
さつまいものビスケットもよろしく!



from madrid to tokyo




寒くなってくると、マドリードの街角に立つ「焼き栗屋さん」


Reikoさま


 お元気でしたか?まさにハローウィンでしたね。
こちらもかぼちゃのディスプレイやパーティーの様子などたくさん見かけました。
スペインでは10月の最終週の土曜日、いや日曜日の深夜にサマータイムが終了。1時間時間を戻します。今更、夏が終わりって・・と思いますが、翌日からはまさに冬になりました。極端です!スペイン。
 


これが!? スペインのカボチャ。ほくほくしていません…


私にとっての、秋、晩秋から冬にかけてのスペインの味覚はキノコに栗でしょうか。
日本だったらさつまいもにかぼちゃも!と叫びたいところですが、残念ながらこちらには日本のようなさつまいももかぼちゃもありません。
いわいるかぼちゃ、さつまいもという名前のものはあっても、私たちの望む「ほくほく」とは程遠い「ベチャベチャ」。きっと調理の仕方がちがうんでしょうけど。


スイーツとは少々違うけど、この時期になると街角で売られている焼き栗。
季節を感じます。日本の天津甘栗が懐かしくなりますが、こちらの焼き栗はもっとシンプルに焼いただけです。年々、高くなるのはこのご時世仕方ないですけど、気軽に買いにくくなったなぁ。


Reikoさん、日本の秋のスイーツ、悩ましいです!!
東京のスイーツ、最先端の高級品からからデイリーな低価格のものまで、巾が広いですね。
日本て、なんて懐の広い国なんだろうって思うのはこういう時です。
プレミアムロール知っていますよ。たべたことないけど・・・
私はコージーコーナーのジャンボシュークリームが懐かしいです。


マジパン菓子もあれば、マカロンもある…。ノスタルジックな品ぞろえの「マヨルキーナ」


スペインのお菓子やさん、日本にも進出しているカカオ・サンパカのような有名店もありますが、昔からある老舗も健在ですね。週末や祭日の前などに行くと、なかなかの混みようです。
スペインの祭日は、宗教行事からくるものがほとんどなので、その行事のお菓子を買いに来る人も多いようですよ。日本だとお彼岸のおはぎみたいなものでしょうか。


では、ついでにマドリッドの老舗お菓子やさん、少しだけ紹介しましょう。
ソル広場にあるマヨルキーナ(mallorquuina)



どのお菓子も大きい!



オーダーするのもひと苦労のコミコミ


持ち帰るためにお菓子を買う人、ちょっと歩きながらの菓子パンを買う人、立ったままコーヒーとスイーツを楽しむ人達でいつも混みこみです。2階にはサロンもあります。
ここのスイーツ、どれも大きくて激甘です。典型的なスペインの昔からあるスイーツなんだろうなぁ・・と思いながら私も時々コーヒーとスイーツしに出かけます。
ただ、かなりスペイン人化しただろうと思われる私でもスイーツ1個完食は難しい・・・ので、誰かと1つをシェアする事が多いのです。


ソル広場からほど近いカサ・ミラ(casa mira)





ここはスペインのクリスマス菓子、トゥロンで有名です。
普段は菓子パンやお菓子、あらゆるスペインスイーツが揃っています。
ここはイートインできないので、美味しそうなのを見繕ってお持ち帰り。
あぁでもここも激甘!! でも、通りかかってショーウィンドウみるとついつい入ってしまうんです。

この他にも老舗のお菓子やさん、何軒もありますよ。
日本の甘さ控えめで繊細なスイーツ、スペインの最先端のお洒落なスイーツ、
どちらも狂おしく惹かれるのですが、なぜか捨てがたいスペインの老舗のスイーツ。
いつまでもこの激甘とたっぷり感のままなくならないで!!と思うのは
年齢から来るノスタルジーでしょうか。

チョコレート屋さんについては、次に続く・・・じゃダメかしら。

Miya




スペインの定番おやつ「churros y chocolate(チュロスとチョコレート)」  [スイーツ]



         スペインにはチュロスの素なるものがある


Miyaさま

こちらはまだまだ暑いです。今、「ガリガリ君コーンポタージュ味」を探しにコンビニを数軒訪ねましたが、やはりない! 突然、ガリガリ君と言われてもピンとこない? ガリガリ君は安価なソーダ味のアイスキャンディーなのですが、9月1日に異色の「コーンポタージュ味」が発売、すでに生産が追いつかないようなんです。





私が最初におぼえたスペイン語のひとつがel helado、アイスクリームでした。そして、アメリカ留学していたときにとったスペイン語のクラスの教科書は、「churros y chocolate(チュロスとホットチョコレート)」という名前でした。

「どんな食べ物なのだろう…」と、当時は妄想するだけでしたが、あれから25年、チュロスなんて日本のテーマパークやパン屋さんでは定番スイーツ(言い過ぎ?)ですもの。でも、チュロスとホットチョコレートのペアリングを知っている日本人はあまりいないだろうな。ん? そもそも、チュロスとホットチョコレートが名コンビというのも、間違い情報だったりして。これってスペインのこと? それともメキシコのこと?

Miyaさんはチュロスを日常的に食べたりしますか? もしかして観光客の食べ物? おうちでも作るのかしら? シナモンとグラニュー糖をまぶしたのが定番みたいだけれど、他にも違う味があるのかな。街角のクレープ屋的なところで売っているのかしら?

アイスクリームに戻りますが、最近、フランス料理店などを取材していると、アイスクリーマーを使っているところが結構あるんです。もちろん、デザートのアイスやソルベを作るのにも使うそうなのですが、「料理に野菜のソルベを添えてみました」なんてのも多い。先日は、「焼きナスのソルベを添えた、鮪とアボカド」というのに出会いました。おいしかった!

またまた、話は飛びますが(アイスクリームと冷たいモノつながりということで…)、日本では調味料ジュレが只今、人気です。うちの甥も「トマトにはポン酢ジュレだよ」とか、生意気な発言をしております。アイスもゼリーも、デザートの枠を超えてきましたね。

散漫な内容でしたが、スペインの日常的なおやつのことなども知りたいです。
それでは、今日も食いしん坊な1日をお過ごしください。

Reiko


from madrid to tokyo


Reikoさま



チョコラテリア。店の扉の向こうにチュロスとチョコレートの旗が!


日本はまだ暑そうですね。マドリードは朝晩はとても涼しくなりました。少し前の朝には12℃なんて日もあったのですが、昨日今日は日中になるとムシムシと暑くて…。でも、やっぱり夏とは違う暑さです。大好きな夏が終わってしまったなぁ、と少々寂しく思っています。

今年の夏は例年になくアイスクリームをたくさん食べましたよ。スーパーで買ってくる箱入りの徳用アイスバーでしたけど。「ガリガリ君のコーンポタージュ味」、「プリンアイス」は知っています。ネットでチェックして「食べてみたい~!」と身悶えしていたのですが、プッチンプリンにアイスバーを差し込んで凍らせて、プリンアイスもどきは作ってみたら、一時はうちのおやつの定番アイスになったほどです。そのおやつのアイスも、涼しくなると自然と欲しくなくなってきましたね。



     これが基本のチュロスとチョコレート


そうこれからは「チュロスとチョコレート」の季節! スペインでは確かに名コンビですよ。日本ではどんなチョコレートなんでしょうか? こちらは大げさに言えば、ココアにコーンスターチでとろみをつけたようなチョコレートに、チュロスやもう少し太めの「ポラス」を浸して食べます。チュロス用のミックス粉を売っているのを見かけますが、作った事はないし、私の周りでは作っている話は聞いたこともないな…。

そして、その組み合わせを食べられる店を「チョコラテリア」と言います。そういえば何年か前に、有名なチョコラテリアの<サン・ヒネス>が日本に出店したはずですが、ご存知ですか?

こんなことを書いているうちに、なんだか久しぶりに食べたくなってしまって、近くのチョコラテリアに行ってきましたよ! そうしたら、夏バージョンの冷たいチョコレートにチュロスの組み合わせがありました!



       
この手前のがチュロス。スペイン版ドーナツ!


で、このチョコレートはシャーベット状、スペイン語だとGRANIZADO(グラニサード)といいます。初めての体験したけど、なかなかの組み合わせでした。

とにかくスペイン人はチョコレート好きで、チョコレートの話は尽きない! これからもちょくちょくチョコレートの話をすることになりそうです。

Miya



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